代表取締役 湯川 剛

OSGの全社員が使用している「LMPノート」も1987年に誕生しました。
これは、OSG独自で開発したノートではありません。私の知人で経営コンサルタント業をしているY氏と共同で開発したノートです。
LMPは「Life Management Program(ライフ・マネジメント・プログラム)」の頭文字を取ったもので、文字通り「人生設計」を考えて開発されたものです。

以前に「世界で1冊の本」(第101102回掲載)の時にお話しました「未だ見ぬ本当の私への発見の旅」をベースとして、OSGはLMPノートを使用しています。
社員の皆さんの中に存在している大きな可能性の発見こそが、「人生の目標」と位置づけています。すなわちその人の目標こそが、その人の人生を方向付けるのです。
また、その人の人生の目標設定こそが、その人の自己実現となると思っています。
そこでこのLMPノートは、目標設定とその実現に対してお手伝いするものです。
だから、いつも近くの存在にしなくてはなりませんので、ノート型にして身近な存在にしています。

プログラム的には、まず自分の夢や目標を記入します。それによって長期目標や年度目標・月次計画、そして日々の行動と分かれていきます。目標も仕事面・体力健康面・知識教養面・経済面などに分けられます。例えば仕事面であるならば、この1年間に500人の人と仕事を通じて出会う。年賀状は2000枚出し、逆に1000人の人から年賀状を貰う。そのような人生の協力者を作ろうという目標でもいいのです。勿論、昇格・昇給なども目標の一つにすればいいと思います。また体力健康面では、今年中に体重を○○キロにする。市民マラソンには2回出場する。タイムは前回よりも10分縮めるなどです。知識教養面では年間本を50冊読むとか、資格を取るなどです。今年中に家を建てるぞ!や家族と旅行に行くなども素敵な目標設定です。意外とやるべき目標を明文化しない為に、一時の思いだけで終わってしまう事が多いです。よって「書く」という事はとても重要なことです。月次計画や日々の行動がこの目標設定から外れているかどうかを見る為にも「書く」という事が大事なのです。
またLMPノートには私の歴史や人生の協力者など記載するところがありますが、改めて自分の過去を書く事で発見するものがあります。

このLMPノートをベースに、前回の「ハイ、喜んで実践教室」を開催する場合もあります。
LMPノートに書かれてある自分の夢や自分の歴史、そして人生の協力者を社員同士で語り合う事は非常に重要な意味を持ちます。
ちなみにOSGの社員さんで一般的に言われるところの「仕事が出来る」「評価が高い」「向上心がある」「魅力ある社員さん」程、このLMPノートを活用しています。
LMPノートの意味を十分に理解しているからです。逆に言えば、LMPノートを単に一般の手帳のように扱っている人は、自分の目標も明確に持ち合わせておらず、残念ながら仕事や生き方もまだ「本当の自分」を出し切っていないように見受けられます。

私も既に22冊目ですが、もはやこの22冊は私にとって宝物です。私の歴史、すなわちOSGの歴史が刻み込まれているノートです。

(次回に続く)

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