代表取締役 湯川 剛

職場や家庭には磁場がある。
良い出来事を引き寄せたり、悪い状況を引き起こしたりする磁場がある。
もしかすれば、その人の人生にも磁場が潜んでいるかもしれない。

私は多くの人と接しながら、良い方向に導かれるような人生を歩む人もいれば、やる事成す事が裏目裏目に出てしまっているような人生を歩む人がいるという事も知り、「人生にも磁場がある」と思いました。テキストの表紙に「職場に・家庭に・人生に明るさの磁場を作ろう」と表したのも、そいう思いがあっての事です。

長年もやもやしていた課題が、「磁場の原理」に当てはめて考えてみると、非常にすんなりと整理され、霧が晴れるように見えてくるものがありました。
この考え方を社内の研修用に留めずに、行動する販売戦略勉強会の仲間にも広く知って貰いたいと思い「明るさの磁場」の社内教材を勉強会の教材として披露しました。
また1回だけの勉強会ではなかなか理解して頂くのは難しいかもしれないと、教材テープの製作もしました。

当時はバブル崩壊後の真っ只中で、大量倒産時代・大量失業時代と呼ばれ、中高年者や中小企業経営者の自殺などが社会問題になった時で、この磁場の存在を多く知って頂こうと、更に勉強会以外にセミナー等の開催も行ない、予想以上の反響を得ました。
その当時、テキストの後ろに緊急警告:叫びたい「危険な状況に惑わされるな」と文章も添付しました。

緊急警告:叫びたい「危険な状況に惑わされるな」

今、何故「明るさの磁場」が必要なのか。
それは、私達の職場や家庭が非常に「マイナスの磁場」に傾きやすい、そんな環境に突入したからです。今まさに、警鐘を鳴らしているのです。叫んでいるのです。

今、「時代」はどのような状況に、さらされているのでしょうか。
「不況」という状況下で、リストラ・大量失業者、思いもかけない大企業の倒産。
異常な程に多い中高年者や中小企業経営者の自殺。駆り立てる不安・・・。
と、まさにマイナスの磁場に陥りやすい環境になっているという現状です。

いうなれば、そのような状況下で「狙い撃ち」されているのです。考える事ひとつにしても、非常に不安で退廃的で消極的なマイナス思考が、渦巻いているのです。口にする言葉も破壊的で、否定的で不安を感じさせるものが溢れているのです。マイナス的な言葉も誰彼なく、口に出てしまう。そんな環境にあるのです。そうです、「マイナスの磁場」が構築されやすい状況なのです。
しかし、それに惑わされては、ならないのです。断固、私達は闘わなくてはなりません。

今、私達はお互いに思いやる心とか、感謝する心といった「心の余裕」が、欠落していないかを、自分自身で見つめ直す時なのです。向上心も忘れ、希望という言葉も、遠い存在になっている現実を考え、軌道修正を図り、直ちに「希望」を掲げるべき時なのです。「明るさのエネルギー」を私達の職場から抹消してはいけません。改めて、プラスの6エネルギーを見直すべきです。

21世紀の新時代には、この「6つのエネルギー」の存在を理解出来ない企業集団は、その運営は難しいと予測します。人間が本来持っている能力、いうなれば人間しか持っていない「人間力」があるから、私達は「万物の霊長」なのです。

(次回に続く)

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