代表取締役 湯川 剛

9月の月例テーマは「真価問う。上場企業の誇りと実力」としました。
今までの仕事内容が少しずつですが、変化してきていました。

8月23日の株式公開後、社名「OSGコーポ」が各紙の株式欄に掲載され、新公開企業として公開後1ヶ月間、毎日何回も「OSGコーポ」が繰り返しテレビで紹介されました。
中間報告をしただけで日経新聞に記事として掲載される。
良いニュースも悪いニュースも書かれる。
それだけに「見られている」という意識が自分や会社を高めるものになると、改めて認識しました。毎日のように株価も気になりました。今までにない経験です。株価に一喜一憂する事はありませんが、実績には必ず影響するものだと思いました。

アナリストが我が社に求めているものは、足元および中長期予想はどうなっているのか、利益の源泉は何か、セグメント別ではどうなっているのか、利益の源泉を得る為の戦略は何か。
正直、従来あまり考えていなかった課題を日々の行動の中で考えるようになり、それはわずか1ヶ月で体質化されました。そして最大の変化は株主・投資家の皆さんの存在でした。
この9月はあの米国同時多発テロ事件が発生し、それは株式市場にも大きく直撃。殆どの銘柄が下落している中「OSGコーポ」の株価はわずか1日で元に戻りました。それは株主・投資家のみなさんの期待に他ならないと考えた時、何としても「増収・増益で応えたい」「この会社に投資してよかった」「この会社は大きくなるぞ」と前向きな気持ちと同時に、目に見えないプレッシャーを全身に浴びているような気持ちでした。

こんな時には楽しい事を考えよう。
そう思った私は9月の役員会で決めたビールかけの事を時間があれば考えていました。
眠れない夜には「ビールかけ」をしながら、社員さん一人ひとりの顔を思い浮かべていました。
ところが意外なところで「ビールかけ」がスムーズに計画通りに進まなくなりました。
9月の末になっても会場が決まりません。私は「プロ野球でのビールかけはホテルでやっているのではないのか」と安易に考えていましたが、全てのホテルが断ってきました。
原因は水浸し(ビール浸し)になるという事です。ならばプールや銭湯でやろう。と、訳の分からない指示をしたりして、しかし当然どこも引き受けてくれるところはありませんでした。
10月に入っても一向に場所は決まらず、どうしよう・・・と焦るばかり。
11月11日まで1ヶ月を切った時に「ありました。場所がありました。」との一報。
場所は北大阪方面の箕面温泉スパーガーデン。夏場にビアホールとして使用しているスペースを貸して頂けるとの事。11日は日程が合わず、10日(土)に貸して頂く事になりました。

次にビールに対して、現実的な問題がありました。ビールかけと言えば大瓶が相場です。
大瓶1000本を酒販店で購入すると50万円前後かかるという話に
「わずか10分で、50万円がパーですか」
「少し勿体無い気がします」との声に
「では止めるのか」
「いやいや、やりましょう。でも勿体無い」
そんな役員達の声に、一人の女子社員さんから朗報が入りました。
「ビール工場には賞味期限切れのものがあって、処分前であれば1000本位ならある筈です。処分するものですから値段も安いです。」
「凄い情報だ」
「なぜ、君はそんな情報を知っているの?」
「実は、私の実家は酒屋なので・・・」
「やったぁ〜」

こうしてビールかけ実現に1歩1歩近づいて来ると同時に、ストレス解消という二次的効果もこの時、もたらしていました。

いよいよ11月10日、ビールかけ当日を迎えました。

(次回に続く)

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