代表取締役 湯川 剛

以前にも書いたと思いますが、この「人生はプラス思考で歩きましょう!」は1年間の出来事を平均して約5回掲載、すなわち約3ヶ月で終えるようにしています。 ところが2001年度分は1年がかりで掲載しても24回なのに、なんと今回で28回(196回〜224回)掲載している事になります。それ程、2001年は私にとって忘れられない出来事や難解な問題が次々と起こった年はありませんでした。

いよいよ2001年も終わりに近づいてきました。
ここでどうしても登場させておきたい人がいます。私にとって忘れられない人だからです。

機関投資家訪問で多くのファンドマネージャーと会いましたが、その中のひとりです。
世界最大級の米国投資銀行G社を訪問した際、面談したのがF部長でした。1時間ばかりの面談でしたが、大変魅力のあるF氏でした。40半ばだと思っていましたが、なんと36歳。
彼は既に書籍を何冊か出版しているとの事で、その1冊を頂きました。繁栄する会社・倒産する会社を分析する内容のものでした。私より18歳若いF氏がこれ程までに、企業をよく分析していると、ページをめくる度に感心しきりです。何よりも物事の本質を捉まえる事に対して、ピカイチの能力がある人なのだなと思いました。 頂いた本の中にも書いてありましたが、雑誌や新聞でF氏は「カリスマファンドマネージャー」と呼ばれていたらしいです。

そのF氏が10月11日に弊社に来てくれました。
私が訪問した際も、またF氏が弊社へ来て頂いた際も「私は実績などの数字は殆ど見ません。こうして興味を持った企業を訪問し、会社や経営者を見る事を大事にしています。すなわちその会社を見て、人間を見て、投資をするかどうかを考えます。」

そう言われたからと言って無理に気に入って貰うような言動はしませんでしたが、F氏とは本当に意気投合したと思います。勿論、「意気投合した」とは私が勝手に思っていたかも知れません。とにかく話す内容に納得しメモをし、年齢の差などすっかり忘れている自分がいました。株式公開はこのように今まで出会った事のない職業の方と会う訳です。ファンドマネージャー。アナリスト。株式の新聞及び雑誌記者。

私はF氏にこう言いました。
「別に弊社の株を買って貰わなくていいです。これからもいろいろな事を教えて欲しい。もしあなたが主宰するF塾があれば、私はすぐに塾生になります。」

それから2年後の2003年に、F氏は資産運用会社を設立しました。大学卒業後、13年間N社やJ社、そしてG社と大手企業のファンドマネージャーを経て、経営者の仲間入りをされたのです。「私は、F氏の第1号顧客になりたいです」といいました。

2001年は数多くの出来事があり、出来事の数だけたくさんの人と出会いました。
ちなみにこのF氏とは後々、私の事業に関係する存在になるとはその時思ってもいませんでした。

(次回に続く)

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