代表取締役 湯川 剛

2005年2月、第36期がスタートされました。
同時に第5次4カ年計画(02年2月~06年1月)の最後の4年目に入りました。
第5次4カ年計画の2大課題であるグローバル化と事業領域の拡大は勿論、4年間で完成する訳ではなく、その期間に2大課題の方向性を決める為の中長期計画でした。中国進出はグローバル化の足がかりとして目に見えた行動であり、中国にて子会社設立は更なる具体化したものでした。ただ事業領域の拡大に対しては具体的な目鼻がつかないまま3年が過ぎ、4年目に入る訳です。そういう意味では水宅配事業参入こそ事業領域の拡大の具体的な行動でした。

しかし旧アクアCジャパン社の民事再生企業がミカンガスに決定された事で、計画が白紙になりました。計画の練り直しをしなければならないという事です。
ところが、ミカンガスの幹部で水宅配新会社アクアC社の代表に就任した馬場社長(仮名)が、2月3日にOSGを訪問したいとの連絡が入りました。
話は「OSGさんと新生アクアC社とで一緒に仕事が出来ないものか」との事です。

水宅配事業参入の計画の練り直しを考えていた私にとっては断る理由もなく、むしろ前向きに検討する事で協議に入りました。
馬場社長の用件は大きく2点にありました。
「OSGはプラントのメンテナンスができるか」と「都内の地域代理店をやらないか」です。
事業譲渡を受けたとしても、LPガス関連の企業が水関連の業務を行なうのは、なかなか思うように行かないのでしょう。ところがOSGは水関連事業として実績があるのでメンテナンスには何の問題もありません。ただメンテナンス業務だけを行なって、OSGが水宅配事業への参入と考えているのなら断るつもりでした。
更に「都内の地域代理店をやらないか」の提案も、私としては新生アクアC本部業務に絡む事なら一緒に仕事をしても構わないが、代理店業務を行なうのなら断るつもりでした。
よって馬場社長の提案は私にとって余り魅力を感じないものでした。
「どうすれば一緒に仕事が出来るか」という質問に対して、OSG案を提案しました。

一言で言えば、本部業務を行なう事です。それならばプラントのメンテナンスも協力する事ができる。しかしそれはOSGにとって都合の良い話であって、ミカンガスが巨額な入札をしているので受け入れられない事は当然の事でした。そこで次の提案をしました。
それはミカンガスが運営する新生アクアC本部が従来の加盟店を管理する。同時に新生アクアC本部の傘下にサブ本部がもう1つあり、OSG自身が加盟店募集等をした場合にはサブ本部を担当するOSGが管理するという構想です。

馬場社長の話では西日本エリアを大阪本社のあるOSGが担当し、東日本エリアは首都圏に本社があるミカンガスが担当するような提案も出されましたが、OSGは全国区なのでそれはあり得ないと断りました。いずれにしろ、今後、2回目の会合を4日後の7日に持つ事で別れましたが、別れ際に新生アクアC社の加盟店になる気持ちがあるかと再度、確認されました。

(次回に続く)

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