代表取締役 湯川 剛

今回の中国当局の発表、いわゆる衛生部ショックに対して私はまず情報収集の指示をしました。
情報収集の結果、衛生部ショックは今回が初めての事ではなく2000年にも発生していたという事が判明しました。つまり2000年にも今回と同じように衛生部から指導が入りました。
よって2000年当時を第1次衛生部ショックとするならば、今回は第2次衛生部ショックだと天然社幹部は説明しました。

2000年の時も今回同様にイレギュラートークが原因だったらしいです。

では、第1次衛生部ショックの結果はどうだったのか。衛生部から業界指導が発表された後、メーカー(殆ど中国メーカー)は自主的に製造を中止。
それに伴って販売もしなくなり、自然と当局もそのまま放置したという状況のようでした。
その後03年から04年にかけて、OSG製品が天然の販売網を通じ中国市場に出現。
当然、2000年衛生部ショックがあった事などOSGは露とも知らず、私は販売拡大に向けて全国を飛び廻っていたと言う訳です。そのような状況を見て、かつてイレギュラートークで製造中止していたメーカーが再稼働した訳です。その為、今回の第2次衛生部ショックがまたまた発生したというのが真相です。
根本解決に至っていなかったが故に再発したと言えるでしょう。

更に調査を進めると当時、天然も2000年には中国メーカーの製品を販売していたようですが中国メーカーの度重なる不具合に加え、第1次衛生部ショック発生も影響して販売中止になった背景がありました。

そのほとぼりが冷めた頃、改めてアルカリイオン整水器の販売を手掛けたいと03年にアルカリイオン整水器の発祥国である日本を訪問。当時の社会的状況も重なって、OSGとの取引に至った事は以前にお話した通りです。(第247回)
こうしてこれまでの経緯が判明すると、泰山研修会での真夜中での会議で具体的な解決策が出なかった事の意味が理解できました。

私は金菫事長に
「2000年当時、OSGはこの中国にはいませんでした。しかし私達は今この中国にいるのです。2000年当時と同じく、他社メーカーは地下に潜って事態が収まるのをじっと静観しているような事を私はしません。今、この問題を解決しない限り、第3・第4の衛生部ショックは必ず起こります。幸い、私達は昨年中国功能水学会設立に動きました。またこの2月25日に中国功能水協会設立準備打ち合わせを行ない、北京での日中学術交流会を計画し、更に中国功能水学会のシンポジウムも開催計画もしています。中国保健協会幹部の皆さんも日本機能水学会の教授の方々とも会っています。今となっては今回の第2次衛生部ショックを予想して準備していたかの様で、本当に不思議な話です」

「私を中国政府・衛生部に会わせて下さい。日本のアルカリイオン整水器の歴史から現在に至るまでの実績を説明します。そして日本においてアルカリイオン整水器は、医療機器として認証を受けた製品である事。また年に1度、日本機能水学会での研究発表などの活動の場もあります。それを中国政府に説明したい。いずれにしろ私は逃げません。第2次衛生部ショックはむしろ業界にとってプラスな出来事です」

「この機会に衛生部及び政府関係者、そして中国のメーカーらを集めて来日して下さい。その費用は全て私が負担します。この機会を逃してはいけません」」

「湯川さんの言う通りです。分かりました。私が中国政府と掛け合います。湯川さんも日本側の受け入れ態勢の準備をして下さい」と金菫事長も一緒に問題解決に挑む姿勢を見せてくれました。

こうして私と金菫事長の2人が第2次衛生部ショックをきっかけに中国に正しいアルカリイオン整水器の業界作りに邁進していくのです。

(次回に続く)

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