代表取締役 湯川 剛

07年新しい年が明けました。
私は毎年、元旦の朝に両親の仏壇の前で般若心経を読経して、新しい年を迎えます。
元旦の朝と言っても、12月31日の紅白歌合戦の終わりあたりを見届け、近くのお寺で除夜の鐘を打ちに行きます。その後、地元の神社に初詣を終えて帰ってからの事ですので午前1時になります。この年の元旦は読経を終えても、仏壇の前から離れる事が出来ませんでした。
何時間も座りながら、昨年来の出来事を考えていました。
中国事業の事、水宅配事業の事、そして本業の低迷や株価の下落について考えると目が益々冴えてきました。次から次へと出てくる課題を頭の中で整理しながら考えていました。その最大の課題が「社員さんと約束した通り、60歳になると社長を交代する」という49歳に発表したハワイ宣言です。約束は守らなきゃならない。しかしこんな厳しい状況でバトンタッチする訳にもいかない。この堂々巡りに答えを見出せず、時々、仏壇に向かって「お父さん、お母ちゃん、どうしたらいいと思うか」と投げかけます。そこで「全ての答えは現場にある」という結論ともう1つ、私自身が「はっ」と気づいたことがありました。それは次回でお話します。

私は07年1月4日の仕事始めを、WN(ウォーターネット)本社から開始しました。
隣のオフィスは、あの藤本塾長が経営しているR社です。粟山氏らと一緒にONE WAYスタイルの水宅配事業に参画した藤本塾長のR社であり、私を密室に入れたあのオフィスです。
勿論、R社に対して笑顔で新年の挨拶とスタッフにお年玉11袋も配らせて頂きました。
07年の仕事始めをOSG本社からではなくWNに決めたのは、やはり隣に藤本塾長のオフィスがあったからでしょう。負けず嫌いな性格がそうさせているのでしょう。宣戦布告です。

更に仕事始め早々に取り組んだ事があります。それは昨年来より取り組んでいました京セラのアメーバー経営を本格的に導入する事でした。アメーバー経営担当事業責任者に「必ずアメーバー経営導入企業としての最優秀企業になって発表してみせます」と約束しました。
決算月にも関わらず全国を奔走して、とにかく何かにぶつけたい気持ちで行ないました。
「全拠点の訪問」で原点に戻る。全ての答えは現場にある。というのが元旦で仏壇の前に座って考えた末の回答でした。

日曜祭日の7日・8日を利用して、中国にも飛びました。
結果には必ず原因がある。原因は常に我にあり。1日何十回と言い聞かせました。
1月15日、還暦の60歳のこの日の朝、WN本社(東京)からスタートし、羽田から広島へ飛び、広島・高松メンバーとミーティング。60歳の誕生日を祝ってくれました。その夜、広島から福岡へと移動しました。翌日は福岡と熊本メンバー合同ミーティング。そのように全国を走り回って1月が終わりました

2月1日、休むまもなく新年度が始まりました。
その朝、私は「明日2日(金)の役員会議の前に本日22時に緊急役員会議を行なうので本社に集まるように」と役員達に指示しました。


(次回に続く)

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