代表取締役 湯川 剛

初めて営業の世界に飛び込んだときの、初めての上司である吉留さんからの電話でした。「実は私の知人が、新しく化粧品の販売会社を設立しようとしている。そこで大阪エリアの販売代理店を君に任せたいがやらないか」と、要約すればそんな話でした。

「化粧品・・・?」私にとっては縁遠いどころか、無縁のジャンルでした。あえて無理に結びつければ、父親が経営していた総合スーパーに、化粧品コーナーがあった事。それと薬剤師の資格を持っていた姉が薬局店に嫁いでおり、そこで化粧品が取り扱われていた事くらいです。いずれにせよ「湯川=化粧品」は不釣合いなものでしたが、これをきっかけに「会社を作る」という従来の思いが、想いに移行し、より具体的な話として浮上してきた訳です。

「化粧品を売ってみたい」というより「会社を作ってみたい」の気持ちから、「わかりました、やりましょう。」と返事をしました。
さて、ここから会社設立に向けて「会社名はどうしよう」と本来ならばなるところですが、私の場合は既に会社名は決まっています。
自分の名刺の裏にボールペンで書いた社名・・・『株式会社大阪三愛』
しかもご丁寧に経営理念まであります・・・『経営理念 三愛精神 人を愛し・仕事を愛し・人生を愛せ』

それにしても「信念の魔術」の本の中身ではありませんが、こうも早く「『念い』は通じる」が私にとって現実のものになるとは思ってもみませんでした。
前にも述べましたように、「信念の魔術」の235ページの「思いは実現する」という言葉に出会って以降、「会社を作ろう」という『念い』は実現するのではないかという気持ちになっていました。まさに人体実験をするかの如く、日々その『念い』を自分の身体に刷り込ませるように繰り返した結果、本当に話が具体的に見えてきたのです。

(次回に続く)

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