誰しも経験した事があると思うのですが、例えば「気になる課題」があるとしましょう。
「気になる」訳ですから、常に頭から離れないような「課題」です。しかし、そればかりを四六時中気にしてもいられる訳ではありませんから、何かに没頭しているとふと忘れてしまっている瞬間はあるものです。しかし「忘れている」事は、「全て頭の中から消滅した」のではありません。時折、何かをきっかけにまた思い起こす。こういった経験は、特に仕事をしている人なら理解して頂ける事と思います。
私にとってのその「気になる課題」は、他社にGAT訓練を行なっていた頃からのもので、妙に心に引っかかって離れませんでした。それは何か。「会社の雰囲気」に関してです。
明るいとか暗い雰囲気とは別に、何か「力」のようなものが存在する、そんな気がしてならなかったのです。
当時、私は企業から教育訓練を依頼される関係から、経営の根幹に触れるような相談を受ける事がありました。時折、的確な指摘や意見が出来ないようなケースに遭遇するのですが、それは大半が想定外の事が起こった時に多く見受けられました。
やる事成す事の全てが裏目裏目に出て、思い通りに事が運ばないような状況になる、いわゆる「二進(にっち)も三進(さっち)も行かない」とか「弱り目に祟り目」や「貧すれば鈍する」というような状況が起こる時です。「打つ手はないのか」相談を受けた側の私も真剣に頭を悩ませます。
「ラッキーだ」とか「ついていない」などとよく言われますが、そんな言葉で済ませられるものなのだろうか。私はそんな現象を目の当たりにする度に、自問自答しました。
「良い現象の場合もあれば、悪い状況の場合もある。何か引き寄せる力があるのではないか。」
ふと、そんな思いが頭を過ぎりました。
それは1993年の年の初めから勢いづいたOSGを見てもそう感じました。
都市ガスとの取引にしても、向こうから勝利の女神がやってきたようなところがあったのです。
「やっぱり、何か引き寄せる力ような存在があるのではないか。」
「単にツイてるとかツイてないという次元の話ではない。」
何の根拠もなく、確固たる確信も持てないままで、その気になる「何か」を意識し始めて数年が経ったこの年(1993年)の3月初旬。ベッドの中で夢なのか何かを考えながらウトウトとしていたのかは定かではありませんが、突然1つの言葉が浮かんできました。
それが「磁場」という言葉です。文字通り、突然頭の中に出てきました。
(次回に続く)
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