代表取締役 湯川 剛

当時の私はGAT訓練の関係から講演の依頼が多い時には月に5回程ありました。
3ヶ月毎に開催される「行動する販売戦略勉強会」も札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡・大分の8ヶ所で実施し、加えて講演を月5回、その上1セット:2泊3日のGAT訓練を3セット行なうようなスケジュールでしたので、時間的に非常にタイトなものでした。
そんな状況でしたので、経営者としての社長業は寸暇を惜しんでやっていました。勿論、休日などありません。365日のフル回転でした。

そこで私以外でも社員さんが出来るものがあればと、テキスト化にした訳です。
「明るさの磁場経営」と以前に述べた「未だ見ぬ本当の私への発見の旅」はテキスト化されていますので、他社の社内教育の教材としてもよく使用されました。
テキストを使っての教育セミナーであれば、OSGの社員さんもインストラクターとなって行なえる訳です。

OSGには大きく分けて3つの教育課題があり、「明るさの磁場経営」や「未だ見ぬ本当の私への発見の旅」などは自己啓発セミナー部門に入ります。
2つ目が、礼儀礼節も含めた「話し方教室」で、マナー部門に入り、これもOSGの社員さん達はインストラクターとして行う事が出来ます。
そして3つ目が、「販売の本質」ですが、これにはテキストはありません。

私の講演の中で一番依頼が多いのは、この「販売の本質」です。この講演は中国や韓国・台湾でも行ないました。いわば「販売の本質」は古今東西、同じだという事です。
何故、販売は成立するのか!を知るには、販売の本質を認識していなくてはなりません。
逆に言えば、販売の本質を外しているから販売は成立しないのです。
すなわち「売れない」という結果につながります。
これも時間があればいつかテキストではなく、1冊の本にまとめたいと思っています。

OSGの社内教育から発生したそれぞれの教材が、外部で使用される事は心のどこかで恐縮している気持ちもありますが、認められている事への緊張感と同時に喜びもあります。
いずれにせよ、教育にそして経営にと文字通り東奔西走の日々で、しかも経営者として株式公開という目標を掲げていましたので、1993年は時間的にもピークに達していました。

尚、OSGグループには株式会社GAT研究所があり、この会社がGAT訓練やこれらの教材及び講演などを管理しています。

(次回に続く)

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