代表取締役 湯川 剛

GAT会が「一時開店休業」でかなりの時間が空きましたが、それも束の間で「明るさの磁場セミナー」が殺到し、元の生活に戻るような感じでした。ただ定期的に開催するGAT会と違って、セミナーはこちらのスケジュール調整で合わせる事が出来るので、時間は作ろうと思えば作れる状況でした。

そんなある日、私はある新聞記事に目が止まりました。
それは大学入試の社会人枠についてです。
「大学か」
私はその2文字を見たと同時に、何かしら腹の底から言葉には表す事の出来ない熱いマグマのようなものが、湧き出てきました。

28年前、父親の会社が倒産した事によって大学進学を断念しました。それ以来、私の体の中のどこを探しても「大学」の2文字はありませんでした。それは忘れていたのか、それとも封印していたのか、抹消してしまったのかは分かりませんが、「大学」の2文字はありませんでした。分かっている事は、父親の倒産以降の自分の人生において、全てのエネルギーは仕事にぶつけてきたという事です。
それが突然28年の年月を経て、私は「大学」の2文字に出会い、異常な程、熱いものを感じました。

大学は当然、夜学です。
年齢的にも体力的にも最後のチャンスかもしれないなど、入学できるかどうかも分からないまま「大学」への挑戦を当たり前のように自分に言い聞かせました。問題は「時間」でした。

要するに時間は、質と量で判断するものです。いかに時間を使うかという事でした。
私は昔からこんな状況の時に、いつも自分の背中をポンッと押す便利な言葉があります。
それは、どうせ人生は一回。どうせ1日は24時間。これで量の問題は片付きました。
問題は質です。多分、時間的に苦しい、しんどい事が目に見えてくる事でした。
それなら今まででもやってきた事です。一言で言うなら、努力を求められるという事です。

努力をする事は、昔から好きでした。努力をする事に自分自身は苦痛を感じません。今まで努力することを担保にして頑張って来たのです。よし答はもう出ている。迷う事など一切ない。

今ならスケジュール調整をしても、通学には全く不可能ではない。

むしろその時は、株式公開への挑戦と大学への挑戦こそが、自分に相応しい課題だと思いました。あと2ヶ月で47歳の誕生日を迎える私でした。

(次回に続く)

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