代表取締役 湯川 剛

背中に激痛が走りました。当時から年中無休で働いていました。
そんな日々の仕事に疲れが溜まっているのだろうと思い、栄養剤などを飲み、日々のセミナーをこなしていました。背中が痛くて食欲も進まない状況でしたが、ランチなど会食があれば食べたくなくても無理に口に入れていました。夜間大学に4年間通ったお陰で食事後の二次会は全く無縁となり助かりましたが、卒業後は元の生活に戻り、夜の会食になればお酒も出ます。
そんな状況が1ヶ月ほど続いていたのですが、4月26日の朝に我慢が出来ないまま、午前中の証券会社との会合が終わり、病院に行きました。
病院ではすぐ入院との事でしたが、夕方の会食があり入院が出来ないと痛み止めを打ってもらいました。しかし真夜中に入院する羽目になりました。
4月27日午前中に医師から検査をすると言われましたが、「午後からセミナーがあるのでそれは中止出来ない。痛み止めだけ打って欲しい」と頼みました。医師は「ドクターストップだ」と言われましたが、午後から大阪ガス神戸エリアのCLSセミナーだけは何とかやらせて欲しいと頼み、終了即入院を約束しました。セミナー後はウイスキー色のおしっこが出ていました。
28日に胃カメラ検査があり、血液や尿検査の結果は翌日が祝日の為、検査結果は30日になるとの事でした。医師の話によると経営者である立場を理解され「最悪はガンと思って下さい」との事でした。
医師の「最悪はガン」発言を聞いて結果の分からないまま、翌29日を過ごしましたが、不思議と不安な気持ちは一切ありませんでした。自分自身も何故、不安を感じないのか、客観的に考えました。その結果、「自分は精一杯生きてきた」という思いが自身を不安にさせなかったのだと結論に至りました。もしガンであれば手術すれば良い、それだけの事だと思いました。

祝日明けの30日の午後に結果が判明しました。病名は閉塞性黄疸の総胆管結石との事で内視鏡的乳頭切開術および切石術と大そうな説明でしたが、手術はあっけなく終わりました。
術後15日間入院しなければならないと言われ「ゴールデンウィークの連休を利用しての入院はともかく、ゴールデンウィーク明けのスケジュールがあるので、早期退院をしたい」と病院側にお願いしました。
手術担当の医師は「湯川さんには困りましたが、定期検査には必ず通院して下さい」と言われ、私は入院期間7日ほど残し5月8日、強引に退院をしました。

それでも4月26日から5月8日までの私にとっては13日間の休戦は十二分な休養になり、日頃読みたかった本を片っ端から読み充電し、私にとってのまさにゴールデンウィークでした。

(次回に続く)

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