会社名:株式会社大阪三愛、資本金:100万円、5坪の貸室、私を含めて5人からのスタート、そんな会社が全く不慣れな化粧品を販売する事になりました。メンバーは23歳の私と弟(21歳)と私の父親の会社で勤務していた社員さんの紹介でその弟の河原一郎(22歳)でした。そして以前の職場から女性、森本さん(27歳)と19歳の平山洋介君の5名でした。誰も化粧品の販売に対しては素人でした。
いずれにせよ、このビジネスは、あっけなく5ヶ月で終わりました。
原因は発売元と製造元で何かトラブルがあったらしく、当初の3ヶ月は納品されていましたが、それ以降は商品が出荷出来ないという事態に陥ってしまったということです。いい加減なものでした。幸いそんなに売れていませんでしたので、お客様に迷惑をかける事は、最小限で済まされました。
たちまち会社は行き詰まる状態でした。
会社を作る時、それなりの覚悟はしていましたが、こんなにも早く存亡の危機が訪れるとは思ってもいませんでした。資金の100万円は貸室の保証金や机・電話等でたちまち底をついてしまいました。といって会社を解散する訳にはいきません。そこで金融機関にお金を借りにいく事になりましたが、どこの金融機関へ行けばいいのか、わかりませんで。そこで倒産した父親の借金を肩代わりして返している信用組合弘容へ訪ねました。すると「父親の倒産と息子の倒産のダブルでっか」と言われ、「負債のない今の状況で早く会社を畳んだ方がいい」と言い、相手にして貰えませんでした。「それなら父親の借金も返せないよ」と言って何時間も粘ったところ、「保証人があれば考えてもいい」という事でした。恐らく保証人の担保力で保証人に貸す気持ちだったのでしょう。
(次回に続く)
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