2000年8月29日(火)PM7:30、社内には誰もいない。
30年が過ぎた。何となく迎えた。
「よくぞここまで」という気持ちもあれば、「単に30年が過ぎたのか」という気持ちもある。
言える事は、この30年、落ち着いた事はない。
いつもバタバタしている。いつも問題を抱えていた。
落ち着いた日はなかった。静かな穏やかな日はなかった。
いつも挑んでいた。いつもワンランク上を見ていた。
辛い日の方が多かった。ヒヤッとした時もあった。
でも来れた。ここまで来れた。
辛い日が多かった分、何が幸せであったのか。
30年間も経営を続けた事は、何よりも幸せだ。栄光に近道なし。
明日から31年に向かって、またバタバタするんだろう。 (2000年8月29日、日記より)
「1970年8月29日」というのは登記上の日付で、実際は8月1日に設立していました。
23歳の自分を含め、5人5坪から始めた小さな会社でした。
決して会社経営をしたくて始めた会社ではなく、父親の借金を返済する為には、いわゆる「勤め人」では返済出来なかったので、やむを得ず始めた会社でした。人生、何がどう変わるか分からないものです。
何よりここまで来られたのは、多くの人々の支えなくして考えられません。
改めてこの「人生はプラス思考で歩きましょう!」を綴りながら、考えさせられた事です。
「栄光に近道なし」と当時、日記に書いていますが「栄光」など、今日まで一度も求めた事はありません。
いつも心に願う事を成就したい。
心に願っている事は、「栄光」とは全く無縁なものです。
ただただ社員さんと一緒に生きていければいい。
それにしても、その事すら「近道などないのだ」と改めて、この日記を見て感じました。
(次回に続く)
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