代表取締役 湯川　剛

ビールかけは、まるで運動会のように入場行進から始まりました。社員さん達は寒い中、テレビ局の撮影チームを横目でチラチラ見ながら、元気良く入場してくれました。いい感じだ。
この日の為に準備したトレーナーを全社員さんが着用しての入場です。特注のトレーナーの背中には「Beer Shower」と「ＪＡＳＤＡＱ」「ＯＳＧ」がプリントされていました。
会場に全員が揃ったところで、会場いっぱいにイノキ・ボンバイエの曲が流れました。猪木さんが登場する事を社員さん達は一切知りません。サプライズ演出です。
猪木さんが登場すると、一気に会場は歓声と共に熱気に包まれました。先程までの寒さは吹っ飛んでしまったようです。

アントニオ猪木登場！
「元気があれば、何でも出来る。元気があれば、真冬にビールかけをするバカな会社もある。」あのいつものフレーズで更に盛り上がりました。その後、闘魂注入のコールが起こり、社員さん達が男女関係なく舞台に上り、闘魂注入！
「真冬にビールかけするバカな会社のバカ社長、出て来い！」と猪木さんに呼び出され、最後に私が舞台へ。そして思いっきり闘魂注入のビンタを張られた事で更に更に盛り上がりました。そんな熱気の中で「ビールかけ開始！」。会場のボルテージは最高潮に達しました。

次々にビールかけする社員さん同士の顔は、笑顔・笑顔・笑顔。
キャーキャーと悲鳴を上げて逃げ惑う女子社員さんをビールを持って追いかける女子社員さん。
社員さんの中にはプロ野球などでビールかけする時に使用しているような水中眼鏡等、用意周到な人もいました。テレビカメラの人達も輪の中に入って、撮影をしてくれました。

夢にまでに見ていた社員さんの笑顔と笑顔。今、目の前で起こっている現実に到底、言葉で語り尽くせない程の湧き上がる感動を心底味わい、浸りました。

良かった。良かった。みんな苦労して頑張ってくれて、その結果がこの瞬間にあるのだと思いました。この場面にはいないけれど、どれだけ多くの社員さんのご家族の方々の協力や、また多くの販売店様の方々や多くのお客様のご支援が有ったか計り知れません。
更に部品等を供給して頂いている協力関係の皆様や金融・証券関係の皆様らの協力も欠かすことは出来ませんでした。多くの皆様のご協力やご支援の結晶が、まさにこの場面の実現です。
心の底からビールかけをして良かったと思いました。

1000本のビールが使い終わった時が終わりの合図。全ての社員さんが全身びしょ濡れです。体を温める為、箕面スパーガーデンの大浴場を使わせて頂く事になっていました。
ところが、社員さんが一気に大浴場へ移動した為に大変です。
「お風呂がビール臭くてたまらない」というクレームがホテルへ殺到したそうで、大変申し訳ない気持ちになりました。
１１月１１日に各スポーツ紙に掲載されたのは、猪木さんの力だと思います。
翌１２日に約束通り、スーパーモーニングの番組に取り上げられ、私達のビールかけは全国放送で流れました。

(次回に続く)

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