代表取締役 湯川 剛

OSGでは毎週月曜日7時30分より30分間、幹部社員・管理職社員が参加する朝会があります。今はテレビ会議を中心として行なっていますが、以前は電話会議で行なっていました。

2001年11月12日(月)。ビールかけを行なった翌週月曜日の朝会でスピーチした文章が、日記に残っていましたので掲載します。

『株式公開実現が出来たら、全社員さんとビールかけで祝う。
皆さんと交わした約束を果たせた事に改めて幹部の皆さん、管理職の皆さんにお礼を申し上げます。
アントニオ猪木さんの参加やテレビ局、そして雑誌・スポーツ紙各社が取材に来てくれました。
昨日のスポーツ紙には早々に取り上げられ、本日のテレ朝のワイドショーでは私達のビールかけの様子が番組で放映されるという事で、OSGの株式公開に花を添えてもらいました。

ここで幹部や管理職の社員さん全員が改めて認識して欲しいのは、滅多に体験しなかった”ビールかけ”しかも”ギネス挑戦”でマスコミに取り上げられた事を最初で最後だと思わないで欲しいのです。私たちは次の新たな目標を掲げて更にもっとデッカイ夢に挑戦し続けます。
「夢を掲げ、挑み、出来た自分、また新しい自分を発見し、そして祝う。」
この繰り返しの人生こそが最高の人生であるという事を、今回の体験を通じて体感して貰いました。人間は何故生まれてきたのか。それは自己の発見をする為であり、その為にも自分はどうあるべきかという目標を掲げる必要があるのです。

自己発見をする為に、職場はひとつの大きな役割があると思います。
「職場は人生の道場」であり、自己発見の場所でもあります。
この会社は社員さんが成長してこそ伸びる会社です。社員さんの成長抜きにして、会社の成長はありません。この会社は若い人材の集まりです。それ故に若くして部署を任され、上司と呼ばれる立場の人もいて、時にはマネージメントがなかなか上手くいかない事もあるでしょう。でも社員の皆さんの成長抜きにして会社の成長はないという事を忘れないで欲しいのです。

私達が挑戦する目標には、更に上があります。
ビールかけも「1000人ギネス」に挑戦しましょう。
人は忘れる生き物です。忘れるか忘れないかは、決して能力の問題ではなく、頭の出来不出来の問題でもありません。常に覚えておいて欲しい。どうか次の目標に向かって忘れないで欲しい。その為にも次のことを考えてほしい。』

このように事細かな指示や注意の事柄が、数ページにも及んで書いてありました。

ビールかけの余韻も少し冷めた11月の末の事。
広告代理店のH君から、神妙な顔でお詫びしたいことがあるとの事でした。上場出来るかどうかの際に「女房も子供達も祈っていました」というあのH君です。H君にはギネス申請のお願いをしていました。

どうしたのかと尋ねたところ、神妙な顔をして「すみません、ビールかけのギネスの申請を忘れていました」との事に「えっ?」。
私は驚く事より意味不明な感じで再度聞き直しました。
H君の話によると、ギネスに認定される為には事前にギネス協会日本支部に申請し、支部職員がその場に立ち会って確認しなければ、「ギネス認定」には至らないという事でした。

私は立腹するというより笑ってしまいました。
「大丈夫や、OSGは既に次の1000人ビールかけに挑戦する事が決まっている。その時はきちっと準備して、次こそは間違いのないようにして欲しい」

H君もかなり覚悟をしてきたので、少し肩透かしを食った感じでした。
「じゃぁ、いつ1000人ビールかけをするんですか」

「時期は、わからんが、今回のミスで更にビールかけのモチベーションがあがって来た。そういう意味では前回は予行演習や。いずれにしても1000人ビールかけをやるのでギネス申請は間違いないように。」とH君に新たな挑戦を伝えました。

(次回に続く)

ご意見、ご感想は下記まで
support@osg-nandemonet.co.jp