代表取締役 湯川 剛

呉秘書が「本日は是非とも、湯川社長に行って頂きたい場所があります。それは弊社の上海代理店です。現在、上海代理店ではこの数ヶ月にOSGのアルカリイオン整水器を買って頂いたお客様達が集まっています。そこに是非参加して頂きたいのです。」

私も「OSG製品を買って頂いたお客様がいらっしゃるのであれば、喜んで行きます」と二つ返事しました。そこで上海代理店の周社長を紹介されました。
周社長が運転する車に乗って会場に行きました。T社からすれば、お取引先になる訳ですが、何せ金菫事長の元社員なのでどちらがお客様か分かりません。上海代理店の社長は金菫事長に平身低頭の感じで接していました。こんな感じの代理店が全国に約300社もあれば、T社は思いのままに運営できるので凄いなと感心しました。

会場に着く前に呉秘書から1枚のメモを渡されました。つまり私に「このメモ通りに、スピーチして下さい」という事。メモの内容を要約すると「本日は尊敬する金菫事長のお招きでこの上海会場にやってまいりました」から始まり、私の自己紹介等をするという流れです。
どのような会場でどれだけの人が集まっているのか分かりませんが、とりあえず私は「分かりました」とメモを受け取りました。この2ヶ月で出荷した台数が1000台。全て完売したとして100の代理店が取扱ったとしても平均10台前後のお客様を前にして話をするには、仰々しいと思いました。
ところが会場に入って驚きました。なんと50名以上のお客様がいました。
大きな拍手で迎えられました。まず上海代理店の周社長が挨拶。次に金菫事長の挨拶。
当然私は中国語が分かりませんので、金菫事長らがどのような内容を話しているのか分かりません。ただ金菫事長の堂々とした雰囲気での話し方は、その会場を完全に支配しているようで、お客様は全員うなづきながら、聞き入っていた感じです。

その後、私の登場です。予定通りメモに書いてある挨拶文を読み、呉秘書が通訳をしました。最後にメモには書いてありませんでしたが、弊社の製品を買って頂いた事に感謝をしました。会場を後にしながら「50名のお客様は集まった。という事は、わずか2ヶ月で50台も売れたのですか。」と尋ねると「いや、あのお客様の中でOSG製品を買われたのは10名程です。残りは不具合を出した製品を買われたお客様です。そのお客様にこれからOSG製品を買って貰うのです。」との事でした。そこで私は「不具合を出したのだから交換をするのですか」と尋ねたところ「交換などしません。全て下取り販売します」「今日はお客様がトップの顔を見たので安心したと思います。間違いなく100%下取り販売します。」と周社長は自信満々に私に伝えました。日本では考えられない事です。本来ならば、まずは不具合を出した事に対して謝罪しなければならないのですが「やっぱり日本製品の方が安心です。」と言って、販売するしたたかさには驚きました。

その夜、金菫事長と初めてお酒を酌み交わしました。今後、冬は寝具を中心に、夏はアルカリイオン整水器を中心に販売する。今朝、湯川社長が「やる限りは中国ナンバーワンになるまで頑張る」と言った言葉に感動した。やはり日本に行って良かった。そしてOSGと出会って良かった。何よりも湯川社長と出会って良かった。など、将来に向けて語り合いました。
明日は本社がある珠海に来て欲しいとの事でした。

最後に「兄弟(シュンリー)」と強く握手を求められました。

(次回に続く)

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