9月23日秋分の日、私は4泊5日の慌しい中国スケジュールをこなし、帰国。 役員会に報告する時間的余裕もなく、4日後の9月27日に私は幹部社員を1人伴って、成田発北京行きで再訪中しました。
北京空港到着の際、珠海空港到着時と同じくT社代理店の幹部や社員さん達が花束で迎えてくれましたのですが、その人数の多さに驚きました。私は笑顔で「謝々」と慣れない中国語で応えました。
中国最大の市場を統括しているのが北京代理店。その北京代理店の魏社長を紹介されました。魏社長は金菫事長の側近の1人で、医師資格保有の素敵な39歳の女性社長。
副社長は30歳の同じく医師の資格を持つ男性幹部です。日本の30歳男子とは面構えも立ち振る舞いも全く違います。150名程の社員を副社長が一手に仕切っている感じでした。
その夜は北京代理店の魏社長主催で夕食会が催され、参加者は総勢50人以上。次から次へと紹介を受け、ゲストは政府お膝元の北京らしく行政や業界のトップが殆どを占めていました。例えば中国老年保健協会 会長・中国機能水協会 会長・中国消費者センター 会長等、行政の首都 北京ならではと感じさせる顔ぶれが揃っていました。ここでも金菫事長は威厳を感じさせる態度でその場を仕切り、アラフォー世代の魏女社長も堂々としたものです。
翌28日(日)、朝8時に会場へ向けてホテルを出発。会場には既にお客様が集まっているとの事です。
「今日は何人くらい参加されるのですか。珠海くらいの会場でお客様の数もそれくらいですか」そんな私の質問に呉秘書はニコニコしながら「まずは会場に行きましょう」と質問に応えてくれませんでした。
「珠海会場クラスのお客様が来れば良いのに」と私は内心、期待しました。それは同行させているOSG幹部に私と同じ体験をさせてあげたいと思ったからです。
私1人しか体験した事のないこのお客様集会を、どんなに言葉を尽くして説明したとしてもOSG幹部達に理解して貰えないかもしれない。OSG幹部を代表して誰かに体験して貰うのが理解を得られる近道だ。そう思いました。
OSG幹部は昨夜の夕食会での参加者の多さだけでも、かなりのカルチャーショックを受けている様子でした。
さて会場に到着。控室で待機するよう言われましたが、控室はすでに来賓で満室状態。
来賓の殆どは、夕食会で名刺交換した方々でした。
いよいよ会場へ移動し、珠海会場と同様に入場扉の前で今一度待機。
扉が開くと、割れんばかりの拍手で迎えられました。珠海会場の倍の広さがある会場に、上海・珠海と比較にならない程の参加者数の多さで。これまでに2度体験している私ですら、その迫力に圧倒されたのですから、OSG幹部の驚きは私の比ではなかっただろうと想像します。
後で聞いたところ、参加者数は1000人以上だったとの事。
わずか8日間前まで、T社の事を全く知らなかった私はその企業力の大きさに驚かされるばかりでした。
初めて金菫事長と出会った上海でのお客様集会。翌日のT社本社所在地の珠海のお客様集会。そしてこの中国行政のお膝元である北京でのお客様集会。私は着席30分後に約1000人の前で3回目の挨拶をしました。勿論、この時もメモを見てのスピーチ。
金菫事長や魏北京代理店社長、それに私を含めて来賓のスピーチが続き、挨拶だけで60分程かかっていました。来賓のスピーチの内容は珠海会場とあまり変わりません。
通訳によるとT社を賞賛する内容でした。
来賓のスピーチ終了後、控室での休憩を入れて昼食会場へと移動。ただ私だけが別室に残され、中国機能水協会の李会長と金菫事長との会談が設けられました。
「中国でも中国機能水協会を立ち上げたが、日本の機能水学会のような組織に育成したい。その為に是非とも湯川社長にご協力頂きたい。」という話でした。
「それは素晴らしい。日本同様、行政や大学等も取り入れ、産官学の分野で1つの産業を育てる事はとても素晴らしい事です。私の出来る事は可能な限り協力は惜しみません」
中国は本気だ。私にはそう感じました。
その日の夕方、北京代理店全員が集まる食事会に招待されました。なんと参加者は150名超という規模。私とOSG幹部が到着した時にはすでに盛り上がっていました。
私の席に次から次へと北京代理店幹部や社員さん達が「乾杯!」「乾杯!」と集まり、写真を一緒に撮ろうと引っ張りだこ状態で、呉秘書に「凄い盛り上がりですね」と問いかけると「実は本日、北京代理店設立以来の売上新記録だったんです」「これも湯川社長がわざわざ日本から駆けつけてくれた事が大きな要因です」
あの1000人以上のお客様にいったい何台販売したのか。興味が掻き立てられるばかりです。
食事後、場所を変えて二次会へ。北京代理店の社長はじめ幹部の皆さん。勿論、金菫事長も同席で、全員が満面の笑顔でした。
自分の企画が当たった事、しかも予定外のOSGトップが参加した事に金菫事長は大満足。
勿論、北京代理店の魏社長は設立以来の売上新記録に大満足。呉秘書が私に伝えました。
そして「湯川社長は次、いつこの北京に来てくれるのだ」「来月、いや来週にも来て欲しい」と矢継ぎ早の質問に金菫事長は「まだ訪問しなければならないエリアがある。河南省・山東省・江蘇省など」「たぶん湯川社長が北京に来るなら、早くても6ヶ月先だ」と私への確認もなく、勝手に決めていました。
その頃、OSG幹部社員は中国のアルコール度数の高い白酒による乾杯!乾杯!の波状攻撃で、気を失っていました。
(次回に続く)
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