東日本エリアをカバーするのは、OSG川越工場の施設内で建設したウォーターネット・ミネラルウォータープラント生産基地です。次は西日本エリアのプラントを建設すればいいのですが、限られた予算の為、それは厳しい選択でした。
そこで西日本エリアをカバーする生産拠点を地元大阪と決め、私が生まれ育った大阪の知人友人達に水宅配事業に対する協力を募りました。3月初めに協力者になり得る仲間が集まってくれました。30年来の付き合いがあるテレビ局の役員や広告代理店の社長から、印刷会社そして食品関係の社長達が集まってくれました。
「この度、新事業として水宅配事業をやりたい。ミネラルウォーター生産拠点として川越にプラント出来たが西日本をカバーする拠点がない。大阪でその生産拠点を持ちたいのでみんなで協力してくれないか」「成長するビジネスか」「成長するビジネスでなければやらない」「お金を融資するのか」「いや、投資だ」「保証は出来るのか」「投資だから保証は出来ない」とそんなやり取りが1時間近くありましたが、結局は「いくら水宅配事業の説明を聞いても、将来の事は実際分からないものだ。それより湯川社長が初めて私達に事業について声をかけてくれた。30年以上、湯川社長と付き合っているが仕事に対する取り組み方は十二分に知っているつもりだ」「よし、協力しよう」とどちらかと言えば水宅配事業の将来性より、私自身の仕事に対する考え方等を評価して貰い、プラント建設の出資に快諾してくれました。私は改めて水宅配事業を何としても成功させなければならないと、身の引き締まる思いでした。この決定は金額だけの問題ではありません。その「思い」の方が大きいのです。
その後、私は出資者のひとりであり、出資仲間の中心人物であったMさんが勤務しているテレビ局を訪ねました。出資のお礼を述べた後に「お金も必要だが人材も必要。誰か社長になるような人を紹介して貰えないか」と図々しくお願いに行きました。
するとMさんの幼い時代からの親友を紹介してくれました。
こうして2006年3月16日に仲間達が作ってくれた会社をジャパンボトラーズと命名し、鈴木社長が就任してくれました。
私の仕事の信条は、決して手を抜く事はしません。そして決断も早いです。何せ「時間」こそが最大のコストだと思っているからです。ジャパンボトラーズのプラント建設候補地も1日で即決。あれこれと考えている時間がもったいないのです。例の段階的構築思考がここでも動きます。プラント建設においてもあらゆる関係者と日々打ち合わせです。
ミネラルウォーター生産プラントは初めての経験ですが、幸いにも水関連ビジネスを長くしてきた関係から多くの人達が集まって知恵を貸してくれました。改めて自分自身に多くのネットワークがあり、多くの人達が協力してくれる事を感じました。もしアクアCジャパンを引き継いだミカンガスのアクアCを一緒にしていたならば、このような再確認はなかったと思います。
全ては偶然の出来事ではなく、何かしら見えない姿に動かされているような気がしました。
このジャパンボトラーズ設立もそうです。多くの協力者が更に協力者を呼び寄せてくれました。さて、このジャパンボトラーズはそれから以降にエリア代理店になって頂いたオーナー様達が顧客を作り、その顧客に対して黙々とミネラルウォーター製品水を生産し、各地に輸送してくれました。まさに戦略的プラントの役割を果たしてくれました。
もしこの戦略的プラントであるジャパンボトラーズがなければ、ウォーターネットは今より更に遠回りをしていたかもしれません。ジャパンボトラーズの皆さんに感謝。
東日本エリア及び西日本エリアをカバーするプラント生産拠点の準備は出来た。
さぁ、次は全国に向けてのエリア代理店の募集だ。
(次回に続く)
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