穀雨 - 春の雨

ここ最近の「人生はプラス思考で歩きましょう!」は2005年から2006年に掛けて書いています。この当時の私は2大課題に取り組んでいました。
この事は何度もお話ししていますが、改めてまとめてみます。2002年2月の事業年度初めに1つはグローバル化(国境を越えない企業は生き残れない)であり、もう1つは事業領域の拡大(多様化した現代社会においての1業種での経営継続はあり得ない)でした。
その結果、グローバル化の代表格が中国現地法人 欧愛水基の設立であり、事業領域の拡大の代表格が、この水宅配事業ウォーターネットの設立でした。

中国ビジネスと水宅配ビジネスの創業の状況を交互に書いていますが、読んで頂いている方は混乱しているかと思いますので、ここで少しまとめたいと思います。

①中国ビジネスのあらすじ
03年に香港の上場会社で中国市場に寝具を販売している天然社が来日。来日の目的は、寝具販売は冬商品の為、夏商品としてアルカリイオン整水器の販売を手がけるが、中国国産品の為、不具合が続出。まずはOSGから輸入した商品を中国市場で販売する事になる。天然社は全国に約300社の地域代理店を持つ。
04年に輸入品では市場価格が高額になる為、中国国内で生産をする事を計画。天然社と合弁会社を設立。私は毎月訪中し、全国約300社の代理店回りを行なう。
この時、OSGの社員教育も導入し「教育のOSG」として認知される。紆余曲折はあるが販売は順調に伸びて行く。
05年に工場完成と同時に1年間掛けて訪問した全国の代理店が動き出し、いよいよ本格的な全国販売を行なう事になる。この年の前半は予想以上の販売に天然社も喜んでいた矢先に中国衛生部からアルカリイオン整水器に待ったがかかる。いわゆる衛生部ショックで業界が大混乱。しかしこの問題をOSGは「中国市場に正しいアルカリイオン整水器を認識させるチャンスだ」と捉えて、中国衛生部及び保健協会などを来日させる。
その結果、日本機能水学会に参加させ、更にアルカリイオン整水器の医療認可を管轄する厚生労働省との面談や厚生労働大臣との面接も実現し、中国行政のアルカリイオン整水器に対する考え方が変わり中国での業界基準への設定へと動き出す。

②水宅配事業ウォーターネットのあらすじ
2004年11月に日本初の本格的水宅配事業アクアCジャパンが倒産。この事をきっかけにOSGは水宅配事業に参入。アクアCジャパンが倒産後、逸早く管財人に対して名乗りを上げるが入札はアクアCジャパンの代理店であったミカンガスが落札。
同じくアクアCジャパンの代理店であったアタックが別ブランドで枝分かれとなる。
管財人の仲介にてミカンガスとOSGが新ブランド、アクアCの運営に協力する事になる。アクアCとアタックが加盟店争奪戦を繰り広げるが、OSGはアクアC側につく。
倒産したアクアCジャパンの代理店が新アクアCの代理店集会にて紛糾するが、それを新アクアCの新加盟店となったOSGがその場をまとめる。
その事が逆効果となったのか、ミカンガスから突然の決別宣言。

これをきっかけにOSGが独自の水宅配ビジネスに参入する事になる。
カリスマファンドマネージャーと言われ、新聞・テレビ出演等の藤本さんの紹介で同じくマスコミ等に登場している石塚氏らとの出会いでウォーターネットが誕生する。

OSGは創立以来、水関連ビジネスとして活躍していたが水宅配ビジネスにおいては初参入である。プラントやウォーターサーバー、それにガロンボトル等、多岐に渡るこのビジネスにおいて様々な問題が起こるが06年春にいよいよスタートする事となる。

これからの水宅配ビジネスは七転八倒しながらも、基本的には前へ前へと進む。

さて、これからの「人生はプラス思考で歩きましょう!」の水宅配ビジネスにおいては「まさか、この人が」と思うような出来事が、それから以降に起こるのである。それは裏を返せば水宅配ビジネスが、成長性・市場性・収益性・社会性のいずれにとっても日本市場において大きなビジネスであるという事の証明にもなる訳だが、それにしても考えられないような展開が起こり、改めて人間模様が赤裸々に浮上するのです。

次回からは、間隔が空いていましたが中国ビジネスについてお話したいと思います。

(次回に続く)

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