代表取締役 湯川 剛

2001年から2007年(54歳から60歳)を振り返ります。

2001年、暑い夏の日に株式上場が承認されました。
翌年の2002年2月1日に新たな年度が始まり、「これからはグローバル化と事業領域の拡大を目指す」と大改革宣言をしました。
上場実現の為に大きな活躍をしてくれた家庭用浄水機器販売部門とメンテナンス部門が、車の両輪として株式上場に大きく貢献してくれました。
この2大部門をたとえ解体してでもグローバル化と事業領域の拡大を目指すと宣言した訳です。株式上場している企業にとって目の前の実績を上げるのは絶対的必須項目です。
極端な事を言えば、目の前の実績には多少影響するが、将来に賭けるのも株式上場企業の使命であるとも思っています。この両方をやるのが経営者です。しかし十二分な人材や資金に至っていない我社にとっては、これは大きな賭けでありました。

2001年から2007年は、最近の「人生はプラス思考で歩きましょう!」の掲載でお分かりだと思いますが、大変な苦戦を経験します。グローバル化としての具体化が中国進出です。03年に進出し、04年には現地法人を設立。当初順調に販売されていた家庭用アルカリイオン整水器が05年秋に思いも寄らない「衛生部ショック」に見舞われる訳です。

水宅配事業に対してもそうです。設立時点から創業者メンバーとの支配権争いにてスタートから躓きます。その結果、創立以来、大きな試練に立たされるのです。でも正直言ってそれよりも過去においてもっと大きな超試練をくぐってきた私にとって、それは次のステージへの前触れにしか受け止めていませんでした。
私の人生訓の中に「好事魔多し」と「大きな問題・障害は次のステージアップへの切符」という言葉がありますので、緊張感はあっても悲壮感はありません。ただ49歳の時に「60歳で社長を下りる」と表明した「ハワイ宣言」が図らずもこの時期に重なったという事です。詳細は最近の「人生はプラス思考で歩きましょう!」を読んで頂ければ分かると思います。

いろいろな問題に直面した37年間でした。とにかく失敗の連続で、大きな壁や前進を阻止する障害が山ほどありました。
その都度、苦しい、辛いと悩みの連続でしたが「逃げたい」と思った事は一度もありませんでした。挫折のない人生などあり得ません。多くの本から学んだ事は、世に名を馳せた人も間違いなく失敗は経験しているという事です。失敗した時や挫折した時にどのようにして立ち上がったかという事が重要で、逃げたり諦めたりするから問題解決に至らないのです。

想いを実現して行く人と想いを実現しなかった人の差は、失敗や挫折への対処法の違いだと言い切ってもいいと思います。人生の成功者と言われる人達の必要な資質とは、如何に挫折や失敗を乗り越える能力がどれだけ備わっているかの差だという事を学びました。

そして37年間、失敗や問題と直面した時こそ、常に「プラス思考」で切り抜けていたというのが結論です。


(次回に続く)

ご意見、ご感想は下記まで
support@osg-nandemonet.co.jp