代表取締役 湯川 剛

久しぶりに2014年当時の日本のお話をします。
2007年3月に社長職を辞任し、会長職に就任した私はすぐさま、社長との仕事の役割分担を明確にしました。この「人プラ」で何度か説明しています。社長がOSG本体を担当し、私は「未来ビジネス」を担当する事になりました。大きく分けてグローバル化と新ビジネスです。前者の代表が中国進出(中国法人 欧愛水基)であり、後者の代表が水宅配ビジネス(ウォーターネット/略、WN)でした。こうして私と社長との役割分担を明確にした結果、心おきなく「未来ビジネス」にエネルギーが集中出来たと思います。
逆に言えば、社長はOSG本体を守りあらゆる分野に神経を使わなければなりません。
グループ会社には生産工場もあり、社長にすれば全くの未経験分野です。幸い社長は数字に強いのが強みです。よって経営も「数字を見て判断する」と割り切ってしまえば、業務的に未経験であっても経営的には成り立つわけです。こうして39歳に社長を就任した溝端社長も7年間の経験を経て、46歳になりました。

さて、私はその前年の13年春にWNを卒業。
このように掲載すると私は7年間全くOSGと関わり合っていないのかと思われますが、当然ながら月に一度の役員会(第1金曜日)には出席します。同時に全国拠点長会議(第1土曜日)にて15分~30分程度、時間を頂きます。 この年の1月に「ONE OSG勉強会」(第1日曜日)というOSGグループの幹部らが出席する勉強会が新しく開催されました。

この「ONE OSG勉強会」を開催した経緯は勉強会の名称通り、OSGグループの幹部が改めて一つになって勉強会を開催しようという事です。同時にここ数年間にわたり、OSGの基軸である家庭用機器事業部の不振が続いていた事も新規開催の理由です。
実はOSG及びOSGグループのメンバーは殆どが「家庭用機器事業部」出身者です。
社内では「家庭用機器事業部」の開発部門はWakuWaku部と呼ばれ(第170回)、OSGのど真ん中の事業部といっても差し支えありません。溝端社長もWakuWaku部の出身ですし、WNに新しく就任した山田社長もWakuWaku部出身です。現在のOSGグループで生産部門とメンテナンス部門以外の事業部責任者は殆どがWakuWaku部出身者と言っても過言ではありません。
ここでビジネスのいろはを教えられ、礼儀礼節や社員教育の全てを学びます。

「ONE OSG勉強会」とは、「OSGグループの幹部が一つになって」と書きましたが、別の言い方をすれば「ONE WakuWaku勉強会」と言ってもいいかもしれません。(勿論、勉強会メンバーには家庭用機器事業部だけでなく業務用機器事業部も参加しています)
ちなみに、家庭用機器事業部のメンテナンス部門はKiraKira部と呼ばれています。

このWakuWaku部こそがOSGの原型であり、WakuWaku部を語らずしてOSGを語る事は出来ません。今日のOSGの礎を構築したのはWakuWaku部とKiraKira部です。言わば、車の両輪です。
このWakuWaku部の責任者がOSG幹部の道を進むと社内では言われています。

このOSGのど真ん中に位置するWakuWaku部がここ数年、従来の雄姿に影をひそめていました。

この責任者と私は2014年1月12日に面談する事になりました。

(次回に続く)

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