代表取締役 湯川 剛

「どうなるのか、この問題・・・」
2014年末の話の続きです。検討の末、再度目に余る行為をした場合、違法の証拠を揃えて告訴で決着をつける事としました。
相手側にも「取締役が自ら勤務中に電話をして営業妨害している」と伝えた事で、その動きがピタッと止まりました。私一人が鼻息荒く「相手の本社を訪問し、自らトップと賭け合う」と新入社員から育成した大事な社員を拉致されたような気持ちになっていました。
「売られたケンカは100倍にして必ず買う!」と、今にも飛びかかるような勢いの私に対し、「法的に対応しましょう」と冷静な役員に説得されました。
まだ血の気が多いのか、自分の年齢も忘れて鼻血ブーの高木ブー状態でした。

日本職販社とOSGとは、よく競合企業のように言われる事があります。
しかしOSGから見れば一つの事業部署の競合相手でしかありません。相手の全体売上や人員規模から見れば「一事業部署」など比較になりません。大相撲の世界で言えば大関と前頭のしかも幕尻あたりの立ち位置です。
にも関わらず何故、目くじらを立ててこのような行為をしているのかが分かりません。
大関なら大関らしくしておけばいいのですが自信がないのでしょうか。
結局、この問題はOSG側の「横綱相撲」で矛先を収めようとしました。
他社の取引先を欲しがる。他社の社員も欲しがる。他社のビジネスモデルも欲しがる。
自分で構築すればいいのに他人のものを「何でもとるむ」がOSG社内の笑い話のネタです。
いずれにしろ人生いろいろ、会社もいろいろ。そして社員さんもいろいろです。

ところで、田野君はその後どうなったのでしょうか。その会社で現在も頑張ってくれれば何も問題はありません。嫌なら戻ってくればいい訳です。OSGは「辞めても出入りは自由」という企業文化があります。事実戻ってきている社員も多数います。田野君もその事はよく知っています。「隣の芝生は青く見える」の例え通り、彼も心が動いたのでしょう。
最初の間はちやほやされたと思いますが、数年経てば、関心すら持ってくれていないのがその会社の社風だと聞いています。
一つ面白い事例があります。その会社が散々お世話になったある大学教授がマスコミのミスリードでダークな扱いされた事がありました。その時、経営者が教授に「私達と関係なかった事にして欲しい」と言い放ったと教授から苦笑しながら話されました。
当時私はマスコミのミスリードの記事を信じていませんでしたので、むしろ「我々が先生を守ろう」と呼びかけたものです。

こうして2014年12月はつまらない問題を収束させ、新しい年を迎える準備をしました。それにしても、このような会社とは出来る限り関わり合いたくないものです。

話の時間を戻します。
2020年の大相撲初場所での話。前頭17枚目徳勝龍が結びの一番で大関貴景勝を破り、幕尻優勝を達成した話がありました。
そうか。規模がデカくても一事業部が倒せるチャンスは山ほどあるという事です。

よっしゃー!どすこい。

 

【追記】
この1年間、ありがとうございました。今年も無事、休むことなく月3回掲載の12カ月をやり終える事が出来ました。2012年から2014年までの出来事でした。

さて、今年は世界史に残る出来事がありました。
私が「新型コロナウイルス」という言葉を知ったのは今年1月6日です。
年始に風邪をひき病院に行ったところ、主治医から「単なる風邪だと思いますが、中国武漢で新型ウィルスが流行っているらしいので一応見てみましょう」と言われ、この時に初めて「新型コロナウイルス」という言葉と出会いました。結果は「陰性」。

その後、2月5日に横浜港に到着したクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号において、1月25日に香港で下船した乗客の80代男性が新型コロナウイルス感染症に罹患していた事が判明し、そのあたりから「新型コロナウイルス」の言葉と感染者が世界中に広がりました。欧米ではロックダウンする事態となり、4月には日本でも「緊急事態宣言」が発令されました。私達が創立50周年記念式典の費用を投げうって自治体に除菌水を無償提供したのもこの時期です。夏頃までには何とか収束してほしいという淡い期待に反して、残念ながら感染者数は増加の一途でした。世界中で感染者が増加し経済が止まり、まさに世界を震撼させた訳です。ようやく待望のワクチン接種が欧米で医療従事者より開始され、日本でも来春あたりと聞いています。

本来OSGは創立50周年を迎える大きな節目の2020年でした。オリンピックイヤーとも重なり、それなりの準備をしていましたが、それが一変した訳です。
さぁ、来年のOSGはどのような問題と出会い、どのような課題に挑むのでしょうか。
楽しみです。

どうか残り少ない2020年ですが、コロナ感染予防対策のマスク着用や手洗い・消毒を怠らなく、更に「3密」を避けてお元気に新年を迎えて下さい。

(次回に続く)

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