代表取締役 湯川 剛

16年8月3日、役員会が開催されました。OSGの役員会は原則「第1金曜日」開催で、従来であれば5日(金)開催のところですが、8日に行なわれる「水密碼館 ~Water Code~ 」のオープンセレモニーに役員全員が参加する為、この日はテレビ会議スタイルでの開催。役員会では「水密碼館」への投資における市場拡大が、議題に上りました。

03年9月。天然社の董事長と会う為に私は上海に飛びました。機上から見える上海の街並みを目にし「必ず中国でアルカリイオン整水器を広める」と自らに誓った事。
04年に現地法人「欧愛水基」を設立。予想以上の成果を上げ、投資の半分を回収。
05年の上半期は天然社の力を借りて中国の販売を拡大。そんな矢先の05年下期。思わぬ「中国衛生部ショック」が発生。その「衛生部ショック」が引き金となって業務提携先の香港上場会社「天然社」のお家騒動へと発展し、その結果、築いた販路が断ち切られる事に・・・。
「天然社」の全国300の代理店もその煽りを受けて、それぞれの道を歩む事になります。
「衛生部ショック」から約10年の歳月を経た2015年。「健康食品の販売の売り方」が問題視され、いわゆる「健康食品ショック」が勃発。
中国経済の高度成長の歪みか、このような問題が繰り返し発生。しかしこの時の「健康食品ショック」はOSG製品の再取引のきっかけにもなりました。ただ広大な中国全土に点在する販売代理店への「販売再教育」を行なうにはコスト面や人員的に無理が生じるのは明白で、「基地旅行」の仕組みを活用するという発想から今回の「水密碼館」設立へとつながる訳です。ここまでの経緯はこの「人プラ」で幾度もお話しました。
こうした紆余曲折を経て、「水密碼館」のオープンに漕ぎつけたのです。

4日。他の役員達に先駆けて、私は羽田から上海に飛びました。
12時にイベント企画会社プラチナ社の朱董事長と「嘉定区体育館」を訪問し、来年のプロレス開催について話をしました。アントニオ猪木氏が設立したIGF所属の王彬選手が中国人初のWWE入団をきっかけに地元中国でもプロレス開催できないかとの事です。当時の中国は反韓運動が高まり韓国のエンターテイメントは殆ど締め出され、その分、日本のエンタメにはチャンスがあると言われていました。アントニオ猪木氏から「中国にプロレスを広めたい」という依頼を受け、少しでも役に立てればと、訪中の度に時間を割いていました。
15時に長喜工業団地内の長喜事務所にて全体会議が開催されました。
8月8日8時にオープンセレモニーを行なうのは「水密碼館」だけではありませんでした。日本住宅のモデルルーム、日本ラーメン製麺会社の「ラーメン大学」、そしてIGFプロレス道場、これら4社合同でオープンセレモニーを行なうにあたっての会議でした。
「工員のいない工業団地」という従来の工業団地とは違う発想で、孫長喜董事長も長喜工業団地の運営を思い描き、地元政府の要人をセレモニーに参加させる等、張り切っていました。「工業団地」の敷地内に「水密碼館」という展示場が出来る事がきっかけとなって、日本のテレビCMで有名な「I設計」の日本住宅モデルルームが、また日本の製麺工場が運営する「ラーメン大学」も数年後の本格的開催に向け、同日にオープンセレモニーを行ない、更に同敷地内に「IGF上海プロレス道場」が開かれます。そして孫董事長は道場の2階を選手の寮・食堂として無償提供するという力の入れ様でした。

5日9時。欧愛水基で会議。内容はオープンセレモニーへの参加人数等の確認が主でした。
参加人数は150人を超えていました。中国保健協会や日本機能水協会の代表も参加するとの事です。中国の代理店も約50社80名の参加や、日本から取引銀行も参加との事です。
特に7日の前夜祭には100名のゲストが参加。近くのホテル等の打ち合わせやオープン当日のお土産の準備等、この日の1日は全員がバタバタしていた事を思い出しました。
6日には「水密碼館」の館内にある60名程収容出来るミニシアター館で映像の確認を行いました。中国の事ですので何か問題が起こると覚悟しながら試写会的な感じで映像を見ていましたが、問題なく上映されました。150名の招待客が一度に「水密碼館」で対応が出来る訳ではなく、グループに分かれての入館を想定してリハーサルも行われていました。
本来、私自身が率先してやりたい気持ちでしたが、言葉が通じない分、何もできません。
しかし、その方が社員さんにとっては良かったのでしょう。
そんなジタバタしながらの6日が終わりました。
翌7日には、中国全土から前夜祭参加の招待客や日本や韓国・台湾の招待客が続々と到着します。特に北京から来る中国保健協会の幹部3名の参加は、私にとって神経を使うところです。何よりも言葉が通じない事がこんな時、自分の無力さを感じます。

さて、どのような前夜祭になるのか。
そして迎える8月8日8時8分8秒の「水密碼館 ~Water Code~ 」のオープンセレモニーはどのようになるのか・・・。

(次回に続く)

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