代表取締役 湯川 剛

前回は【Aエリア】から【Dエリア】について説明しました。

アルファベットの流れとしては【Eエリア】と言いたいところですが、館内の順路に沿って説明すると【Dエリア】の次は「技術コーナー」の【Fエリア】になります。
ここでは弊社製品に使用している「活性炭」や「中空糸膜」等の材料を見て頂きます。
アルカリイオン整水器の心臓部分に当たる「電極板」展示として、OSGが使用している「日本製電極板」と「中国製電極板」を比較展示し、「made in japan」と「made in china」の「差別化」を説明します。「基地旅行」を計画している代理店オーナーの皆さんは、連れてくるお客様に対し、「made in japan」の「差別化」を知って貰いたいとここでは反応が多くあります。

【Gエリア】では「水道」「ペットボトル」「アルカリイオン整水器」それぞれの水の効果を、実験を通して見て頂きます。またアルカリイオン水を試飲して頂く事も出来ます。
「水が柔らかい」「のど越しが良い」等と参観者の方の殆どは持参されたマイボトルに入れられます。

次に進むと「ミニシアター(映画館)」【Hエリア】があります。
72名が収容される小規模映画館です。この「水密碼館」の一番人気の場所です。ここでは日本のOSG関連の映像や商品説明の映像が流れます。この映像を見て「日本に行ってみたい」と思われる代理店オーナー達もたくさんいます。【Gエリア】と同じくその場で商品説明が出来るような工夫もされており、一般のお客様に大変興味を持って頂けるコーナーです。

ミニシアターを出ると、また【Fエリア】の続きになります。
この【Fエリア】には下記のようなコーナーがズラリと並びます。

(1)産業用アルカリイオン水生成装置コーナー
1時間に3トンのアルカリイオン水を生成する装置です。日本・中国・台湾・ベトナム・インドネシア等のアルカリイオン水ボトリング用装置です。
いわゆる「アルカリイオン水」のペットボトル用装置です。海外からの「水密碼館」来訪者の場合、このコーナーを目的に来館される事があります。

(2)衛生機器コーナー
OSGの衛生機器製品が使用されている代表的な施設等が紹介されています。

① 歯科医院では器具・機材の消毒、デンタルチェア内の配管などの衛生管理に当社の次亜塩素酸水生成装置が使われています。このコーナーにはデンタルチェアがドンと置かれ、まるで歯科医院のようです。専門家でなくても非常にわかりやすいレイアウトになっています。中国全土の歯科医院の経営者を集めて説明する事も可能です。

② ホテルやレストランなどの厨房を模したコーナーがあります 食中毒予防や厨房の衛生管理を目的に食器や包丁、まな板などの消毒に当社衛生機器が使用されます。厨房機器がそのままあります。特に中国では飲食による衛生管理が日本と比較してまだまだ認識が低いです。中国人が来日した際に「日本は衛生的だから安心して食事が出来る」という声が多く聞かれます。

③「月子センター」です。たぶん日本にはない施設だと思います。
出産をされた後にお母さんと赤ちゃんが一定時期(1~3ヵ月程度)を過ごされる場所です。出産後にお母さんがゆっくりと安心して過ごせる場所にする為、ベッド周りやトイレなどの衛生管理に神経を使う必要が有ります。また、赤ちゃん用品(哺乳瓶や着衣などの洗浄、消毒など)の衛生管理も精度が必要となります。化学薬品の消毒剤以上に安全・安心な水での消毒は大変喜ばれています。
特に「一人っ子政策」に伴い中国においては「1点豪華主義」と言われる通り、一人の子供にお金をかける傾向があります。

④ 養老施設・病院などに使用する衛生機器コーナー
厳重に感染症予防を求められる病院・施設等においては、より高いレベルでの衛生管理が求められます。このような場所で弊社衛生機器が活躍しているのです。
まるで病室にいるようです。中国も高齢化が進み、老人ホームはどこも満員。この市場も狙うべきです。

⑤ 食品工場及びスーパーマーケットのバックヤードコーナー
食中毒防止を含め、私たちが口にするものですから衛生管理を求めます。食材の洗浄消毒、器具機材などの消毒を目的に弊社装置が活躍する場所です。

⑥ 牛や豚、鶏が対象の畜産現場コーナー
日本でも中国でも口蹄疫やBSE、今であればアフリカ豚熱など畜産現場でも多くのウィルス感染症により大きな被害が出ています。これらは金銭的な損失も大きく、動物倫理的な影響もあり、ニュースになります。また、このニュースが他の地域などに風評被害をもたらし、場合によっては国家的な問題となる事もあります。
当社の衛生機器は、このような畜産現場においても車輛消毒や足底洗浄システム、畜舎噴霧システムなどを合わせて総合衛生システムの提案が可能です。

以上が【Fエリア】の衛生システムコーナーが続きます。

では【Eエリア】の説明をします。
ここは順路の関係で【Dエリア】からも【Fエリア】からも入れる「多目的ホール」で最大150名が収容出来ます。多くの代理店がお客様を連れて見学の際、イベントをされたりする場所です。
大型モニターもあり、70名収容のミニシアターと同時に、ここでも映像が見せられます。

最後に【Kエリア】を通って玄関ホールに戻ります。
この通路にはお楽しみの仕掛けをしていて「水密碼館」来館の思い出に残るよう、少し遊び感覚も取り入れたコーナーです。大人も子供も年齢関係なく来館者全員が笑顔で、最初のロビー【Aエリア】に戻ります。ここで最後に記念撮影をします。

以上が、中国欧愛水基の竹内総経理からの説明です。

それにしてもこの時点では中国最大の「水科学館」です。中国の事ですので、それから以降に「水密碼館 ~Water Code~」以上に建設するところもあると思いますが、現時点では確認していません。
参加された代理店オーナーも『これなら「基地旅行」に呼べる』という声を頂き、中にはスケジュールまでその場で決めている代理店オーナーもいました。私に向かって、ニコニコしながら話してかけてくるのですが、途中から「そうだ、通じないのだ」というような顔をされる馴染みの代理店オーナーもいて、二人は笑うだけです。いずれにしろ「天然社」から金鋭氏が離脱した事で、バラバラになった代理店。かつては中国に300を超える代理店があった訳です。この代理店の中にも「アルカリイオン整水器」を引き続き販売している代理店もあれば、「健康食品」に切り替えた代理店もあり、それらの代理店が「健康食品ショック」で100日間の営業停止をきっかけにアルカリイオン整水器販売に戻ってきた代理店もいます。今回の「水密碼館 ~Water Code~」に参加してくれたのは全盛期から見ればわずか20%です。この「水密碼館」オープンをきっかけに1社でも多くアルカリイオン整水器を販売する事になれば、「水密碼館」の開設決断はよかった訳です。
ここからが新たな挑戦です。


(次回に続く)

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