代表取締役 湯川 剛

「会長は、英語が話せないのにどうして一人で海外に行くのか」
OSG社内で囁かれる噂話です。まさに噂通りで、私は一切英会話が出来ません。見事なくらい、出来ないのです。なので、最初の一声は「ノーイングリッシュ」から始まります。

上海時間21時発の便で、ニューデリー時間6時に到着しました。実質の飛行時間は6時間。到着直後から難問が降りかかります。「VISAなしOK」と予め聞いていたのに、それでは入国出来ないという事がインドに到着してから判明しました。入国出来ないという話ではなく、2000ルピーを支払って所定の用紙を記入すれは入国出来ます。私の場合、このような事態に対して「困ったな」とはあまり思いません。そのような事態に直面しても「これも勉強だ。この経験が次のインド訪問に生きてくる」と思ってしまうのです。ただ、この2000ルピーを払い、所定の用紙に必要事項を記入する事にかなりの時間が最初は掛かります。
なにせ「ノーイングリッシュ」から始まるのですから。
ニューデリー空港では、日本人女性と結婚したインド人青年が待っていました。ここで彼と会えばもう安心です。ニューデリーで合流して、バンガロールまで2時間半の国内移動です。

バンガロール到着の初日は、アジア協会インド支部の活動を見学するところから始まりました。
私達が募金した資金で「職業訓練所」予定地を見学する事になりました。更にインドの飲料水、特に水道水事情などを視察しました。それはこのインド市場でOSG製品が通用するのかという事です。

何よりも私が注目したのは「公益社団法人アジア協会アジア友の会(略、アジア協会)」がこの10月に開催する「アジア国際ネットワークセミナー」の開催地がバンガロールであった事。
この2日間にアジア協会を通じて多くのインド人の方と面談しました。ボランティア団体に所属されている方々は社会的にも地位の高い方が多く、OSGのビジネスにも大いに関心を持ってくれました。バンガロールの知事もアジア協会インド支部のメンバーで、大変興味をもってくれました。

そんな短い2日間のバンガロールビジネスも終わり、いよいよ帰国する事になりました。
ここで小さなハプニングが起こります。

通訳のインド青年とは事前に、バンガロールからニューデリー国際空港まで送るという約束をしていました。イメージとしては、地方の広島空港から国内線で成田空港まで行き、その後成田空港国際線まで行くような感じと思えばいいでしょうか。
「バンガロール21時20分に出発してニューデリーに25時に到着。ニューデリー国際線に移動して夜中2時55分出発で上海10時55分到着する」という話でした。 私は「とにかくニューデリー国際空港まで送ってくれればいい」と彼に伝えていました。後はそのまま飛行機に乗れば上海には到着出来る訳ですから問題はありません。迎えの車が来るまでの間、バンガロール市内のレストランでインドビールを飲み、この渡航最後の本場インドカレーを食べていました。

迎えの車が到着し、この2日間大変お世話になったインド青年が、バンガロール空港に行く途中で突然「湯川さん。ニューデリー国際空港まで1人で行って下さい」と言い出しました。

「えっ?」
「ななな、なんで?」

ローカル空港から国際線ニューデリー空港まで1人で果たしてたどり着けるのか。
「ノーイングリッシュ」がインド人に通用するのか?

(次回に続く)

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