代表取締役 湯川 剛

2017年の夏合宿が終わり、お盆休みを挟んでの8月16日に、私は上海に飛びました。
上海工場敷地内の「水密碼館 ~Water Code~」も、あの「8月8日8時8分」のオープンから早いもので1年が経ちました。あのセレモニーの事は、まるで昨日のような気持ちです。
この1年間、基地旅行として各地の代理店からこの「水密碼館 ~Water Code~」に数多くの方が来場してくれました。またこの1年の間に多くの代理店オーナーが「我々の地域にも水密碼館を設置したい」という話を聞きましたが、中国特有の「言葉先行」でなかなか実現の兆しはありませんでした。場所と費用の問題です。
そのような中でなんと鄭州の代理店が「鄭州水密碼館 ~Water Code~」をオープンするというではありませんか。上海の「水密碼館 ~Water Code~」オープンから1年後の出来事です。
ここで鄭州代理店のオーナー(董事長)について少し説明したいと思います。
(シン)董事長は79年生まれの38歳(17年当時)。ご主人は日系のタイル会社に勤務。子供の頃から「社長になる!」と決めていたらしく、03年、24歳の時に独立。この若さで社員50名以上を束ねる女性経営者です。
「私はいつもお客様に助けられている」というのが行董事長の口癖なのですが、あの「衛生部ショック」や「健康食品100日販売停止」等で中国の健康産業が社会問題となり、大きく揺らいだ時も行董事長は見事に乗り切りました。年に1~2度しか鄭州を訪れない私ですが、彼女はいつも多くのお客様に囲まれているイメージがあります。
中国には、行董事長のような女性経営者が日本とは比較にならない程、多くいます。まさにここが中国の強みです。

さて、話を「鄭州水密碼館 ~Water Code~」に戻します。
オープン日は2017年8月18日8時18分です。中国式らしいです。
この「鄭州水密碼館 ~Water Code~」のオープンセレモニーに、私は参加しました。

行董事長にとって「鄭州水密碼館 ~Water Code~」を開設した意図は、従来のアルカリイオン整水器の展示に留まらず、もう一つの「狙い」があったそうです。
その「もう一つの狙い」とは、「上海水密碼館」に展示されている「殺菌関連商品」を展示する事、即ち「殺菌ビジネス」に参入したいという事です。
「鄭州水密碼館を開設する事により従来のアルカリイオン整水器ビジネスの売上増加は勿論の事。むしろそれ以上に殺菌水ビジネスへの参入は〝社員の人材育成〟にもつながる」と行董事長は目論んでいました。
これはまさしく、習近平主席が提唱する「一帯一路」の環境や衛生市場への参入を見据えての事でしょう。とても素晴らしい事です。

オープンセレモニーは女性董事長らしく、非常にきめ細やかなレイアウトでした。
また実際に料理が出来る体験展示コーナーも設けられており、これは上海にはない試みです。「鄭州水密碼館オープン」にお客様が、特に古いおつきあいのお得意様がたくさんお祝いに駆けつけてくれていました。

「鄭州水密碼館オープン」同日14時。別会場で、鄭州代理店のお客様大会が開催され、私も参加しました。
このお客様大会には、北京の代理店オーナーである魏董事長も来賓として呼ばれていました。この「人プラ」にも何度か登場している中国の健康産業業界では有名な女性経営者です。

魏董事長も「鄭州水密碼館 ~Water Code~」のオープンに刺激を受けたのか、是非とも北京でも「北京水密碼館」を開設したいとの事でした。

私の夢は中国各地で「水密碼館 ~Water Code~」が開設される事です。それにより人間のカラダや健康に「水」は大きな影響を与えているという事を、ひとりでも多くの中国人に知って貰いたいからです。経済発展が目覚ましい中国ですが、公衆衛生等への取り組みはまだまだで、公衆トイレ等は日本とは比較にならないからほど不潔です。そのような意味では「殺菌・衛生」の概念が、この「水密碼館 ~Water Code~」をきっかけに広がってくれると嬉しい限りです。

そういえば、武漢代理店も「武漢水密碼館 ~Water Code~」を開設したいと言っていました。やはり同様に「殺菌水市場に参入したい」意向でしたが、現在まで実現していません。

この年から2年後に、まさか武漢エリアから新型コロナウイルスが発生するとは、私自身も思ってもいませんでした。

(次回に続く)

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