代表取締役 湯川 剛

創立50周年に向けて「プレミアム50」プロジェクトを立ち上げ、その主な内容が
①「みずまっぷ」について
②「マイボトル」について
③「雑誌社とのコラボ」について
④映画「セカイイチオイシイ水 ~マロンパティの涙~」について
であると、第507回に掲載しました。
そして第508回ではOSGが「熱中症問題」に全社的に取り組んできた話をしました。
創立50周年を迎える2020年の7月に東京オリンピックは開催されます。
真夏の祭典であるが故に「熱中症問題」が起こる事は必然的で、それを解決する事こそがOSGの使命であるとの話もしました。

東京オリンピック・パラリンピックの開催期間中、国内外からの来訪者が首都圏へ集中。「1000万人規模」と予測される首都圏への来訪者の「熱中症問題」は、見方を変えるとそれは「ペットボトルごみ問題」でもあります。
●OSGのウォータークーラーは、殆どのオリンピック会場に設置されている事。
●首都圏において、1万7000件のウォータークーラー設置実績がある事。
喉が渇いた方や熱中症予防対策で、お手軽にペットボトル飲料が選択される事に伴って生じる「ペットボトルごみ」の処理対策課題も首都圏1万7000件設置のウォータークーラーを活用する事で「ペットボトルごみ排出軽減」への貢献が見込めます。
そのような背景から「50周年記念事業」として全社的に取り上げていこうという事になりました。

さて、ここで新たに大きな問題が浮き彫りとなりました。
オリンピック会場内に設置されているOSGのウォータークーラーは、首都圏に設置されている1万7000件の極1部です。
「ペットボトルごみ」の課題解決に向け1万7000件のウォータークーラーを有効活用する為には
●ウォータークーラーの設置場所をより多くの方にお知らせする必要がある
●ウォータークーラーの水を汲む為の「マイボトル」を持参して貰う事
という、新たな課題に直面しました。

「如何にウォータークーラーの設置場所を首都圏来訪者に知らせるか」
設置場所が分からなければ、ウォータークーラーの利用には至りません。

首都圏来訪者に限らず、例えば観光地等でホテルや観光スポットの情報を得る場合、殆どの方が携帯やスマホで検索し、情報を簡単に得ています。
「給水スポット」に関してもそんな検索サイトがあれば便利だろうと思い、私は「作れないのか」と幹部の人達に伝えました。今「検索サイト」と表現しましたが、当時はそんな風に伝えていません。私は自他共に認めるIT音痴で超アナログ人間です。今の時代、自慢にもなりません。むしろ経営者としては失格です。

「何かスマホとかでポンポンと押したりチョイチョイと指で押すと、ぱぁ~っとOSGのウォータークーラーの設置場所が出てくる。そんなモノ出来ないの?オリンピックだから日本人だけでなく、世界中の人がOSGのウォータークーラーの設置場所がパパッ!と分かるやつ」そんな感じで言ったと思います。

それが、後々の「みずまっぷ」(※現在名: Water Map )の誕生です。
私がそんな「パパッ!と分かるやつ」等と言った当時、「給水スポット」の検索サイトはどこにもありませんでした。まずは首都圏を中心に観光で訪れた方々にも気軽に安心して水分補給をして頂けるようにと、OSG給水検索サイト「みずまっぷ」のプロジェクトチームが結成されました。
現在ではこの「みずまっぷ」は、訪日外国人に向けての多言語対応として英語、中国語、韓国語、日本語の4カ国語に対応。また観光名所からも給水スポットが検索出来ます。

残念ながらこの「みずまっぷ」は首都圏が中心ですが、2025年には大阪・関西万博も開催されるので関西圏にも検索範囲を広げて、最終的には日本全国のウォータークーラーが検索出来る「全国版みずまっぷ」があれば、超アナログ人間の私も助かります。

超アナログ人間の「何かスマホとかでポンポンと押したりチョイチョイと指で押すと、ぱぁ~っとOSGのウォータークーラーの設置場所が出てくる。そんなモノ出来ないの?オリンピックだから日本人だけでなく、世界中の人がOSGのウォータークーラーの設置場所がパパッ!と分かるやつ」という発言から「みずまっぷ」は誕生したのです。

次回は「みずまっぷ」の相棒としてなくてはならない「マイボトル」について掲載したいと思います。

(次回に続く)

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