代表取締役 湯川 剛

2018年8月22日に「銀座仁志川」初のメディア発表を行いました。
この時に出店計画を聞かれ「3年で100店舗出店」を初めて社内外に発表したわけです。5日後の27日には、事業説明会も開催しました。「銀座仁志川」の方針としては、一般募集は行いません。全てOSGの関係取引先を中心に行いました。いずれも私は、スケジュールの関係で参加していません。

2018年8月29日。この日OSGは、第48回目の創立記念日を迎えました。
大きな節目の年でありませんので、特別、式典などは行いませんが、記念日に記念すべきことを行いました。それは「銀座仁志川」の身内内覧会の開催です。

OSG側は、当時の溝端OSG社長、山田ウォーターネット社長などが参加することになりました。当然、「銀座仁志川」の髙橋社長は当日の主役です。
身内内覧会は、10時、13時、15時、17時の4回に分けての開催です。40名満席で160名を超える参加者でした。OSGの存在抜きにあり得ない参加者数です。
夏の合宿では、あれほど白けた感じで「銀座仁志川」の説明を聞いていた彼らも「やるときはやる」のOSGパワーを十二分に発揮してくれた結果です。

私は、9時30分に東京・紀尾井町にあるホテルニューオータニのカフェにいました。
中国の家電量販店のオーナーと面談することになっていましたので、身内内覧会の午前の部には参加できませんでした。

12時近くに私は、銀座仁志川本店に戻りました。ちょうど午前中の身内内覧会が終了したところです。私は溝端社長らに労をねぎらい、状況報告を聞きました。
報告によると非常に評判がよく、なんと、その場で数店の契約をしたい、という参加者も多数いたとのことです。
銀座仁志川はまだオープンされていませんので、どのようになるかも中々分かりにくいところもあるのですが、そのような状況での反応の要因は大きく2つに分かれる、との分析です。
その一つに、食パン専門店「根上」の快進撃が影響したと思います。参加者が「食パン業界はおもしろい」という意識があったのでしょう。まだまだ広がる余地がある、との認識で新事業に最適と思われたのでしょう。「食パン」は既に国民食に認知されています。10年ほど前に、主食がコメ食とパン食が逆転したデータも影響を与えています。ならば「食パン専門店」もあってもいい、との判断です。あらゆる業種に「専門店」があるわけです。
これは、OSGが「食パン専門店」業界に進出した経緯と同じです。

次に参加者からの声で多かったのが「銀座に志かわの食パンが美味しい」とのことです。
食パン専門店ビジネスをやりたい、という、問題意識を持った経営者の中には、「根上」食パンや他の食パンも購入され、何度か社内でも試食した、とのことです。
その中で、「銀座仁志川」の食パンが一番美味しい、との意見が多く頂き「即契約を希望したい」との報告を聞きました。「契約したい」の理由が、「美味しい」とは嬉しい限りです。

私の人生訓に「好事魔多し」があります。若いときからありました。それだけに、嬉しい情報とかいい状況になった時、腹の底から喜べない体質があります。今回も身内内覧会の報告を聞きながら、どこかで緊張する私がいました。そんな私の気持ちを察するかのように、髙橋社長からの報告に一瞬緊張が走りました。

髙橋社長から私に「湯川会長。銀座に志かわオープン日の9月13日に同エリアで、俺の食パンが同じく9月13日10時にオープンします」との報告でした。

なんと、同じ日の同じ時刻に、同じエリアで食パン専門店がオープンするとのことです。
しかも、相手は「俺のイタリアン」「俺の焼肉」など手広くしているあの「俺の株式会社」が運営する「俺の食パン」がオープンです。
「俺の食パン」がオープンするお店は、晴海通りと昭和通りが交差するメイン道路に面し、なんと東銀座駅真上の歌舞伎座の前にある店舗でのオープンです。
「俺の食パン」が一等地でのオープンに対し、かたや、銀座仁志川は完全に路地でのオープンと言ってもいいでしょう。
「身内内覧会」の嬉しい報告を聞いた後の「俺の食パン」オープン報告でした。

どうする「銀座に志かわ」。

次回、9月1日に掲載します。

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