代表取締役 湯川 剛

「人生はプラス思考で歩きましょう!」(略「人プラ」)は当初、10年前の出来事を掲載していましたが、私の年齢を考え徐々に縮め、数年前から5年前の出来事を書いています。
ただし、毎年1月1日付だけは「今年1月の出来事」を掲載しています。第571回がそうです。ただ、今回も「令和6年1月の出来事」を掲載したいと思います。
実は、第571回目は昨年12月30日に作成したものです。
今回「令和6年1月の出来事」を掲載しようと思った理由は「お年玉」に対する質問が多くの方から寄せられたためです。そこで、1月元旦から9日までの事を含めて掲載します。

【今年最初に買ったモノ】
ここ数年、私は最初に購入する「モノ」は決まっています。
それは、雑誌「THE BIG ISSUE」です。ご承知の方もいると思いますが、「THE BIG ISSUE」はホームレスの方の自活・自立応援を目指して発行されている1冊450円で30ページ程の雑誌です。ホームレスの方自身が街角で販売しています。この雑誌を買う事を「今年最初に買ったモノ」にしています。ただ、販売場所が決まっていないので、私と販売されている方とのタイミングがあります。
寒風の中で片手に雑誌「THE BIG ISSUE」を持って販売している姿を見ると、つい同じモノを買う場合があります。今年はウォーキング途中に淀屋橋駅を上がった辺りで出会い、購入しました。1000円札を出します。お釣り550円を受け取る時「温かいコーヒーでも飲んで頑張って下さい」と言って、私は徒歩10秒先のベローチェに入り、今年2個目の買い物「ホット」を注文します。私の記憶では、コロナ禍を省いて3年連続「今年最初に買ったモノ」は雑誌「THE BIG ISSUE」です。

【今年最初の祈り】
「人プラ」にも時々登場しますが、月の初めに大阪と奈良の県境にある信貴山千手院にお参りします。毎月社員さん及び社員さんの家族の方々の安全祈願をします。ただ、年の初めの「1月参拝」だけは世界平和について祈ります。昨年に続き、ロシアのウクライナ侵攻と今年はイスラエルとイスラム組織ハマスとの戦争です。1日も早く、終結する事を祈ります。更に今年は「能登半島地震」の発生がありました。1日も早い被災地の復興と行方・安否不明者の発見と無事をお祈りしました。

【お年玉について】
今年のお年玉には特別な意味があります。肖像「野口英世」の千円札は、今年が最後です。
今年の7月に新紙幣に切り替わります。よって、来年は肖像「北里柴三郎」の千円札です。

さて、私はお年玉を社員さんを中心に協力関係者の方々やお取引先様や私の知人・友人の方々に配らせていただいています。中には、今年初めての方もいます。
その時「いつ頃から始めているのですか」という質問が多いです。私は「創業以来」と答えます。そうすると、ほとんどの人が「創業以来54年1000枚配っているのか」と勘違いされます。創業時に「人なし・モノなし・金なし」でスタートした私にそんな余裕など全くありません。
しかし、「創業以来」は事実です。
1970年8月に創立した会社が最初に迎えたお正月が1971年です。この時、仲間4人にお年玉を渡したのがスタートになります。しばらく、社員さんが徐々に増えても社員さんだけに渡していました。
3回目のお正月ぐらいからビルの掃除のおばさんや当時銀行の駐車場には受付があり、そのおじさん達にお年玉を渡していました。日頃のお礼の気持ちをお年玉で返していました。この時、掃除のおばさんや管理のおじさん達に非常に喜ばれました。想像以上でした。
これをきっかけに29歳の誕生日に「来年30歳を迎える年の初めの1月に1000人の人にお年玉を配りたい」と思いました。当時は「1000人」という数字と人間関係を構築したい、という気持ちが強くありました。私は社員さんに「金儲けよりも人儲け」「人貧乏にならないで」とよく言っていました。
幸い私に趣味はなく、当時流行った麻雀やゴルフ・カラオケ・釣りはしません。また、車や服装にも興味がありませんでした。ほとんど小遣いらしいものは使いません。父親が残した借金返済もあり、ただただ「働く私」でした。
そこで節約して最初に年間100万円を貯める事にしました。これが「1000人配り」の目的とスタートです。1977年にスタートしたお年玉配りも、今から2年後の2026年には「お年玉1000枚配り50周年」になるわけです。
それまで続けたいと思います。

ただ、10年程前から当初の「思い」からは大きく外れています。
当時は「年の初めの1月に1000人の方に会う」という思いで社員さんを中心に1000人の方に会っていました。ところが、ここ最近は自分の忙しさもあり「お年玉を預けて渡してもらう」状態です。
例えば「銀座仁志川」の首都圏直営店の社員さんとパートさんを合わせると250人になります。実際私が会っている人は銀座本店の方のみで、ほとんどの方とは会う機会がありません。ただ「皆さん喜んでいました」との報告を聞くと「よかったな」と思います。

今やOSGの1月の風物詩のようなところがあり、「縁起物」としてお年玉を受け取られています。「ポチ袋」ではなく「大入袋」だからです。年の初めの1月に「大入袋」は何となく縁起がいい、と受け取っていただいていると思います。私の知ってる方で、40枚集めてる方もいて、しかも、中身を入れたままとっておられる方もいます。私としては袋は残してもらってもいいですが、中身は使っていただいた方がいいのです。数年前の出来事ですが、転勤した関係で新幹線に乗ってわざわざ取りに来られた方もいます。
私が幹部の方に代理で渡していただく時、「去年渡した方には必ず忘れずに手渡して下さい」とお願いします。これは「去年もらっていたのに、今年もらえなかった」とむしろ年の初めの「縁起物」の逆作用が起こることを避けるためです。

2年前の令和4年には1500枚、昨年の令和5年から2000枚となりました。
私にとっては「受け取っていただける」事が嬉しいのです。
今年もお年玉配りは絶好調です。今年も「絶好調」からスタートしました。

次回、1月20日から本来の「人プラ」に戻ります。

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