代表取締役 湯川 剛

毎月第1週の土曜日は、OSGグループの全国拠点長会議があります。
2019年3月2日の全国拠点長会議で「私はこの1か月で2回涙を流した」と管理職に向けて話し始めました。
『1つは「怒りの涙」です。それは、千葉県野田市で起こった事件で実の両親からの虐待によって幼い命が失われたニュースを見た時です。
もう1つは「辛い涙」です。水泳の池江璃花子選手が白血病になった事とドナー急増のニュースです。まだ18歳の彼女に神様は辛い試練を与えた。しかし、神様は解決しない問題など与えないので、必ず復活してくると信じている』というような話をしました。
その後に続けて、人生には色々な出会いがあるし、時には問題と出会う場合がある、という話をして、次のような話をしました。
「人生という道を歩む時、必ず石ころと出会う。この石ころを障害物と思う人もいれば、ある人は踏み台の石と思う。同じ石なのにその石に躓く人もいれば、ある人はその石を踏み台にして成長する。人生はどのような態度で生きていくのかが大事だ。否定的か肯定的か、言葉では分かるが実際に実践しているかどうかです」と話しています。
何故このような話をしたのかという理由は、もうすぐ新入社員が入社するので受け入れる管理職に向かって話した、という事をよく覚えています。この時の私は大小様々な問題を抱えていましたが、それは今に始まった事ではなく、創業以来何十年の出来事です。ただこの時期は、私の人生では非常に珍しく「銀座に志かわ」が想像以上にいい状態で進んでいる時期でもありました。そうなると私はいつも「好事魔多し」の人生訓を持っていますので、緊張の日々もあわせながら過ごしていました。更に、3月2日は「銀座に志かわ」にとってプラスの出来事が起こった日でもあり、この日の事をよく覚えています。

この日の夕刻、Yahoo!のトップニュースに「大阪の元祖」VS「東京の新星」として「根上」VS「銀座に志かわ」が取り上げられていました。
オープン当初は「銀座食パン戦争」から始まりましたが、半年を過ぎてYahoo!ニュースにて「大阪の元祖」VS「東京の新星」の対立軸になりました。「根上」の坂根社長が言った刺激的な言葉「今日も北海道でも並んでいる。九州でも並んでいる」の発言です。私は「北海道にも九州にも銀座に志かわの暖簾を掛けなければならない」とリアルに思うと、本当に「3年で100店」は出来るのか。北海道にも九州にもオープンが可能なのか、とオープンして6か月目あたりに大きな石にぶつかりそうになりました。
この石に阻まれるのか、それともこの石を踏み台にして更なる前進をするのかは、3月2日に全国の管理職を目の前にして、私自身が発した言葉を私に向けなければならないと思いました。ネガティブに思うか、ポジティブに思うか。

この時点で「銀座に志かわ」は本店を含めて5店舗目です。かたや「根上」は100店舗を超えていました。

どうなる「銀座に志かわ」。果たして「3年で100店」はできるのか。

次回、3月1日に掲載します。

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