代表取締役 湯川 剛

2019年9月13日金曜日。
銀座に志かわ本店は、満1年を迎えました。あっという間の1年でした。
1年を経てもテレビ番組の取材は途切れる事なく続きました。NHKからの取材依頼には驚きました。大手雑誌社も「銀座に志かわ」の暖簾の前で女優さんやタレントさんが来て、写真を撮りたいとの事です。私は詳しい名前は分かりませんが、銀座本店のスタッフの皆さんは大変喜んでいました。ある時、私でも知っているアイドルグループの女性が「銀座に志かわ」本店の前で撮影をする事になりました。ところが、同じ日にちの同じ時間帯で、これも私が知っている芸能事務所所属の男性有名タレントが銀座本店の前で撮影をする依頼がありました。
広報担当者は、同じ日にちの同じ時間帯での両方の有名タレントの依頼に困っていました。片方が時間をずらせばいいのですが、それによって後々悪い影響を与えるのではないか、という心配を広報担当者はしていました。本来なら、最初にお声を掛けていただいたタレントさんを優先するのですが、とは言え、芸能界に疎い私ですら知っている有名な芸能事務所からの依頼でした。そう簡単に「その時間帯は他のタレントさんの撮影で決まっている」と言えない状況になりました。それで悩んでいる広報担当者が、私のところに相談に来ました。私は、原則通りに最初にお声を掛けてもらったアイドルグループの女性タレントさんにその日の時間帯をお願いして、有名な芸能事務所にはその事情を説明すればどうか、とアドバイスをしましたが、そんな簡単な事なら広報担当者も悩まないわけです。

これも「銀座に志かわ」ビジネスをしたことによる初めての体験です。有難いと言えば有難い悩みです。そこで私は、双方の事務所で決めてもらったらどうか、と提案しました。即ち、芸能界の力関係を知らない私達が言うより、双方の事務所で決めてもらったらいいと、思ったからです。結果的には、有名芸能事務所の男性タレントがその日の時間帯で撮影をし、午後からアイドルグループの女性タレントが撮影する事になりました。芸能界の力関係です。いずれにしろ「銀座に志かわ」本店の暖簾前はタレントの撮影スタジオ化現象が起こっていました。この現象に有難い気持ちはありましたが、同時に緊張するもう一人の私がいました。私はこの時期、髙橋社長に「好事魔多し」という言葉を何度も使っていました。

また、この1年、次々と加盟店契約が決まってきました。それに比例するかのように「銀座に志かわ」の店舗もオープンしました。

2018年9月13日「銀座に志かわ」銀座本店オープンから1年が経ち、満1年を迎える2019年9月13日までの1年間は、メディア露出と店舗オープンとの繰り返しに、勢いは衰えることなく明け暮れしました。それに比例するように「好事魔多し」「好事魔多し」と口酸っぱく言っている私自身が、「何に魔が差すのか」と目に見えない問題にいつも気持ちが安定していませんでした。
来年の2020年の東京オリンピックイヤーに、OSGグループは50周年を迎えるわけですが、この「銀座に志かわ」ビジネスがグループの成長エンジンになり得るのか、という期待と不安が入り混じっていました。

次回、6月10日に掲載します。

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