代表取締役 湯川 剛

2020年。OSGにとって記念すべき年明けです。
OSGコーポレーションはこの年の8月29日で創立50年を迎えます。
また、2020年は56年ぶりに東京オリンピックが開催されるオリンピックイヤーでもあります。
夏には、数年前から準備していました創立50周年記念式典を開催します。今までの節目の記念式典及びパーティーは、創業の地である大阪で開催していましたが、50周年は東京で行う事になりました。オリンピックイヤーという事もあり、海外のお客様も含めて2000人規模の式典です。それだけに元旦を迎えた朝から「1年間・365日」について考えていました。

1月3日「銀座仁志川仕事始め」。
OSGグループのどこの事業部よりも一足先に「銀座に志かわ」の仕事始めがありました。私は、朝7時に出社しました。もう既に工房が動いています。昨年の反省で、福袋としての「あんぱん」は発売しませんでした。昨年の仕事始めには、11時オープンにも関わらず5時からお客様が「福袋・あんぱん」を並んでいただいた経緯がありました。今年はしません。それでも、1時間前には既にお客様が並んでいました。
どこのグループ会社よりも先にお年玉を配りました。私はその後、大阪にとんぼ返りし、夕方本社に入りました。

1月4日「OSGグループ仕事始め」。
OSGグループ仕事始めの「初出式」が9時より行われました。
当然の事ながら、創立50周年に対する話が出ましたが、むしろこの日に強調した話は「LMPノート」と「明るさの磁場」についてでした。
私は「OSGが生み出した社内的文化遺産だ」と言い切って「LMPノート」と「明るさの磁場」の重要性について話しました。
「人は、自分の過去や将来について考える時がある」として「自画像を描く」事を例えにして話しました。
「自分の過去の自画像に対し『失敗の自画像』に縛られてはいけない。同時に将来に『求めるべき自画像』を明確にする。そして、LMPノートに素晴らしい『自画像』を描いたならば、それを言葉にして発しなさい。」と説明しました。というよりは訴えました、と言った方がいいぐらいに強く話しました。決して自分の考えを押し付けているわけではありませんが、余りにも多くの人達が過去の「失敗の自画像」に縛られたり、求める未来への自画像を描かないままにただ漠然と過ごしていて、「悔やんだ人生」の相談や時には愚痴を耳にしたからです。
そこで「自分の将来に通じる『求めるべき自画像』を言葉にしなさい」と話しました。それは「言葉に発すると『言語中枢神経』が全神経に伝達する事実を知ってほしい。例えば『もうダメだ』という言葉を発すると、その言葉が『言語中枢神経』を経由して体全体の神経に行き渡る。それが顔の表情や歩く姿勢まで影響する」と説明しました。
年の初めにLMPノートをつける意義も改めて説明しました。いつも「自分はあと10年若ければ等の言い訳を続けている者の末路を知るべきです」と付け加えました。その言葉は、あと11日で73歳を迎える私自身にも言い聞かせている言葉でした。
年の初めの「初出式」の話としては、むしろ創立50周年に向けて話すべきところを、相変わらず私は「人間に関する考え方」を話しました。年の初めだからではありません。私の話はほとんどが人間の行動、即ちその人の人生に大きく影響するからです。
2020年もこのような話からスタートしました。

仕事始めから11日後の1月15日。私は73歳の誕生日を迎えました。
私のLMPノートには「自分の伸びしろを生涯を通じて埋めていく作業をしていく」と記載しました。いずれにしても、ポジティブな話や日程から幕開けした2020年でした。

勿論、この時世界中の多くの国においてロックダウンの措置が行われる事になる、新型コロナウイルスのパンデミックは、世界中の誰一人も予想もしていませんでした。

次回、7月20日に掲載します。

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