代表取締役 湯川 剛

「安倍総理が2月27日に新型コロナウイルス感染症対策本部で、全国の小中学校と高校、特別支援学校に臨時休校を要請する」考えを表明しました。翌日の28日にOSGは緊急役員会議を招集。
ここで役員達に改めて「OSG50年分のプラス思考の成果を発揮する。こんな時こそプラス思考で行おう」と伝え、社外的には「OSGコロナウイルス感染症対策本部」を設立し、社内的には「キングギドラ本部」を設立。
そして、「人類が初めて闘う目に見えない新型コロナウイルスに打ち勝つには、このギングギドラの活躍を創立50周年の使命にしたい。負けないぞ!頑張れ、キングギドラ。」との内容については、前々回に掲載しました。
喜劇役者志村けんさんが新型コロナにて死去、とのニュースに社会全体は更に重苦しい空気感が漂いました。コロナ前に「人生100年時代」と言っていたマスコミ等もほとんど使わなくなりました。それ程、志村けんさんの死去は多くの国民にショックを与え、「元気」をはく奪するような感じを私は受けました。

こんな状況を打開するにはどうしたらいいのか。OSGが50周年を迎えるこの時こそ「OSG50年分のプラス思考の成果」はどのようにしたらいいのか、を考えていました。
私は若い時から「与えられた環境の中でベストを尽くす事が重要である」という考え方を持っています。自分が出来る事を全力投球するためにはどうしたらいいのか。
役員会にその趣旨を説明しました。「OSG50年分のプラス思考を今こそ発揮しよう」と強く訴えたのが効いたのかもしれません。役員会が「よし、やりましょう」と決めたのが、OSGのテレビCM「日本、元気に!」です。ほとんどの人はこのCMは覚えていないと思います。莫大な予算があるわけではなく、限られた予算の中でテレビCM「日本、元気に!」を流す事にしました。制作予算をほとんど使わないようにするため、映画「セカイイチオイシイ水」(略「セカミズ」)の映像の一部を使用しました。赤井英和さん登場の場面に「フィリピン水道建設プロジェクト 感動の映画化!」で音楽も映画の主題歌を流しました。その後、赤い文字で「日本、元気に!」と赤井英和さんが呼び掛けているシーンです。当時、テレビCMもほとんどの企業が自粛していましたので、通常よりも破格の料金でCMが流れました。

CM効果はあったのか、それは実のところ分かっていません。お取引先の訪問も自粛された状況でしたが、「CMを見ているよ」というお声もいただきました。とにかく、何とか重苦しい空気感を打破するために、また「キングギドラ本部」が活躍するためにも、そして何よりも創立50周年をこのような形で残しておきたい、という気持ちが私達の中にありました。

「頑張れ、キングギドラ」「日本、元気に!」
50周年を迎えるキャッチコピーではありませんでしたが、結果的にはコロナショックから生まれたキャッチコピーになりました。

次回、11月1日に掲載します。

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