代表取締役 湯川 剛

「恒例冬合宿初日の2月1日から5か月が経過。この5か月間は誰もが予想しない事態が起こった。世界を震撼させた『新型コロナウイルス』の出現は出口の見えないトンネルに入ったように不安や混乱を招いた。誰ひとり明確な答えが出せない問題に出くわしたのである。この『混迷の時代』『答えが見いだせない時代』と向き合って第51期の5か月が経過した。『答えが見いだせない時代』とは、『これが正しいやり方』と明確化出来ない時代でもある。そのような意味においては『思考停止』状態といってもいい。しかし会社には社員さんの生活が歴然としてあり、『思考停止』状態を放置しておく訳にはいかない。『これが正しいやり方』という明確な方向性はないが、とりあえずこの5か月間を私達は悩みながら走って来た。

その間に『自宅テレワーク』『オンライン商談』『時差出勤』『直行直帰の業務』など従来のやり方を否定し新たな模索を試していったのである。『キングギドラ』もその中で誕生した。私達はこの5か月間、『無我夢中』という言葉通り、必死に体験と経験をしたことによって、OSGグループなりの出口を見出そうとしている。それを『創立50周年記念事業・第3ステージ』に託している事を全員が認識してほしい。」
以上の言葉が、7月4日の全国拠点長オンライン会議での私の冒頭スピーチでした。

第3ステージの目玉である、チャレンジ「テレ・オン50」プロジェクトが7月1日より開始されました。主にデジタル化の推進やオンライン社員教育等を手掛けるプロジェクトです。そして、8月1日に恒例の夏合宿を予定通り開催しました。

ただし、従来のような合宿ではありません。今までの年2回の合宿は、OSG本社に約120名の管理職が集まっての合宿でしたが、この夏合宿から初の「オンライン合宿」となりました。上期の6か月で手探りながらもデジタル化が行われてのデジタル合宿です。私の手元に「2020年夏合宿」の資料があり、「上期を振り返って」として2月から7月までのコロナショックに対する対策等が書かれていました。1月の中国武漢での新型コロナウイルスによるロックダウンや2月の横浜港に寄港した豪華客船ダイヤモンドプリンセス号の新型コロナウイルス騒動を「他人事」のように見ていたところからの6か月です。この6か月の間に「人プラ」で掲載されていない事を少し書いてみたいと思います。

3月9日。日経平均2万円割れした当日、決算説明会が中止となりました。
4月25日。第7回キングギドラ開催の時の話です。
「国全体が総力戦で戦っている」(緊急事態宣言中、自粛)と改めて「OSGもその一員として戦っている事を強く認識しよう」と再確認した後、参加者全員で「医療従事者の皆さんに対して感謝の拍手をしましょう」と呼び掛け、拍手をしました。私は胸が熱くなりました。OSGグループ社員及び家族の皆さんに向け、除菌スプレー1人20本の支給等も決まりました。「OSG社員を守るためなら何でもする」という事を改めて宣言しました。

「医療従事者の皆さんに対して感謝の拍手」を行った後、「銀座に志かわ」では医療従事者の皆さん2万人に向けて「支援の食パン」も決定しました。この「支援の食パン」は医療従事者の皆さんには大変歓迎されました。

上期を振り返った夏合宿。その11日後に銀座に志かわに激震が走りました。

次回、3月1日に掲載します。

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