銀座本店にてコロナ感染者発生。濃厚接触者と言われた工房全員が14日間の自宅待機。
オープン3年目を直前に迎えた銀座本店はどうなるのか。
8月13日9時。
大阪本社と銀座本店、それに髙橋社長が経営している三重の会社3社テレビ会議が開催されました。主な内容は、銀座仁志川に新型感染対策チームが発足しました。親会社のOSGでは既にその体制が出来ていましたが、銀座仁志川では未体制でした。リーダーは髙橋社長です。この時の話は、濃厚接触者と言われた対象者20名(研修生6名含む)との日々のやり取りの確認でした。判明した事は、感染者本人と研修生はマスク越しであったが指示をしていた、との事でした。当然と言えば当然の事です。研修に来ているので、指導・指示は当たり前の事です。でも、それを改めて確認しました。それ以外の13名は仕事柄あまり会話をする事はなく、また、手洗い等も日常業務で徹底されていました。HACCPにおいてもそうしている、との事で少し一安心しました。とは言え、当時は濃厚接触者として14日間の隔離がされます。
この会議で他にも判明した事がありました。銀座仁志川の業務部長に「過ぎた事だから仕方ないとして、事実を答えてほしい」と前置きして、「OSG本社が感染予防告知を何度も行っているが、それを銀座仁志川社内に落とし込んでいたか」と確認したところ、実は業務部長のところでその告知が止まっていたとの事でした。私は、事前に「過ぎた事だから事実を答えてほしい。もしミスであっても叱責しないから」と言った手前、正直ムッとなりましたが、平静を装って次なる対策について話し合いました。
新店オープンのために研修を受けるオーナーサイドには、日にちの変更を指示しました。
私は、テレビ会議の参加者に次のような話をしました。
これは「筋書きが読めない試練」として開店2周年前のドラマです。
「どうする銀座仁志川」「どうなる銀座仁志川」と鼓舞しました。
この「どうする銀座仁志川」「どうなる銀座仁志川」のセリフは、私が極力客観的に状況を判断し、必要以上にネガティブに考えないようにしようと思ったからです。
しかし、私の次の話で参加者全員が黙り込んでしまいました。それは、今回の事態で3つのシミュレーションがある、と説明した時の事です。具体的には、Aは濃厚接触者全員が陰性である、Bは一部のものが陰性である、最悪のCは全員が陽性である、との3つのシミュレーションのCを説明した時の事です。
テレビ会議の画面越しの全員の顔に落胆の色がありました。いずれにしろ、この3つのシミュレーションに対して対策を打つことになりました。
銀座本店の工房全員がいない中で、生産をどうするのかを話し合いました。結果的には、工房顧問2名、髙橋社長が三重で経営している工房から2名、工房経験のある店長の計5名とギリギリ最低限の人数で対応する事が決まりました。この時、私は直営店が1店舗である事を痛感し、すぐさま工房付き直営店を作る事を決意しました。
この夜、銀座仁志川全員が感染症に罹った夢を見ました。
次回、3月20日に掲載します。
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