代表取締役 湯川 剛

2020年9月13日。銀座に志かわ本店が2周年を迎えました。
濃厚接触者として自宅待機していた本店工房の14名も全員揃っての2周年です。工房の皆さん全員に対して誇らしく感じました。2周年記念イベントの目標も軽く突破しました。私は、ポケットマネーで工房や営業及びパートの皆さん33名に「めし代」としてお祝い金を支給しました。

その3日後の9月16日に決算説明会がありました。春の決算説明会はコロナによって中止でしたので1年ぶりです。この期の上期は、コロナ禍でありながら「銀座に志かわ」の店舗が全国で次々とオープン。また、OSG除菌水等が感染予防のニーズの高まりから実績が計画を大きく上回り、上方修正をしての決算説明会です。数年にない株価にもなりました。決算説明会での溝端社長の発表時間が大幅なオーバータイムとなり、その後の私の説明時間がわずか数分、というハプニングがありましたが、無事に終わりました。その後、参加者のアナリストや投資家の皆さんとの名刺交換をするのですが、その参加者の中にCキャピタルの社員さんがいました。このCキャピタル社こそが私たちの同業者であり、私に食パン専門店「銀座に志かわ」設立のきっかけを与えてくれた「根上(仮名)」に出資した投資ファンドでした。参加の狙いは「銀座に志かわ」の状況を知りたかったのでしょうか。「根上」が5年で100店出店したのは奇跡だ、と創業者の1人である坂根(仮名)社長が言っていたので、「銀座に志かわ」は3年で100店出店をする、と私の持ち時間であるわずか数分の中で伝えました。「銀座に志かわ」は3年目に入り、この100店出店の約束を何としても実現しなければなりません。この事を決算説明会で力強く発表しました。
勿論、この時は参加者の中にCキャピタル社がいるとはゆめゆめ思っていませんでした。だから「根上」から見れば、かなり刺激的な事を伝えてしまったわけです。ここに「根上」が全国的に出店攻勢をかけたかどうかは分かりませんが、5年で100店出店した「根上」がそれを上回る出店をするわけです。そこにCキャピタル社の存在がないとは言えません。

決算説明会を終えた私達幹部は、近くのカフェで少し休憩をします。私は、CキャピタルのHさんから先程もらった名刺を見て、電話をしました。Hさん自身は、まさか私から連絡が来るとは思っていなかったのか、大変驚いていました。私は躊躇なく「Cキャピタルの代表者と会いたい」と用件を伝えました。私の性格的にこのような場合、相手の懐に入る癖があります。わずかな機会を活用するという事が過去にも数多くありました。今回の場合も、もしCキャピタル社が参加してもらってなかったら、「根上」に出資した投資ファンドと会う事などありません。カフェでの会話では「Cキャピタル社が銀座に志かわの視察に来たようなものだ」と少し批判的な意見もありましたが、私はむしろ「いい機会だ」と捉えました。この時の電話が後々の「根上」情報を収集する、逆視察のきっかけになるわけです。

次回、5月1日に掲載します。

ご意見、ご感想は下記まで
support@osg-nandemonet.co.jp