2021年2月6日。コロナ禍での冬合宿が開催されました。昨年の夏合宿にてオンライン開催はありましたが、冬合宿のオンライン開催は初めてになります。
私は、7階の会長室から参加しました。本来、合宿の目的は半期ごとの実績発表や検証を行うのですが、全国の管理職の皆さんが6か月に1度顔を合わせる貴重な機会でもあります。むしろ、その方が大事な事です。ですので、初日の夜はOSG本社周辺の飲食店は、約120名の参加者で賑わい、それなりの「OSG合宿需要」が生まれ、予約を取るのも大変です。それぞれの部署が6か月に1度顔を合わせながらの「飲みニケーション」は貴重な機会です。それだけにオンライン合宿はどこか味気ないものになります。
この日、9時に東証にて新社長就任のリリースを行った事を伝えました。
続けて、中長期計画「1・2・0アクションプラン」の結果を報告しました。
「1」 は、売上高100億企業を目指す、でしたので、これはクリアしました。
「2」 は、経常利益20億を目指す、でしたが、これは未達に終わりました。
「0」は、無借金経営の実現を目指す、でしたので、実質的にはクリアしました。
前任の溝端社長退任においての花道です。今後、溝端前社長は弊社の生産工場の経営にあたります。彼にとって新分野である工場経営ですが、きっとやり遂げるでしょう。
3代目社長となる山田啓輔社長とその執行部は、新しい体制のもと心機一転、次の50年、即ち、創立100周年に向かっての第一歩になる「第10次4か年計画」を担う事になります。このような話が、21年冬合宿の冒頭の挨拶となりました。
いずれにしても、世界的なパンデミックという未曾有の状況下での船出です。
以前にも掲載しましたが、おそらく世界史にも残る出来事でしょう。ちょうど100年前の「スペイン風邪」が世界史で語られるように、今回の「新型コロナウイルス」も同様に語られるでしょう。この時、OSGはどうしたのか、私をはじめ社員さん達はどのように思ったのかを書き残したい気持ちがある、と掲載した事があります。このような状況下での山田啓輔体制の船出です。
夕方の17時に、上席管理職だけのオンラインミーティングがありました。特に、山田社長体制に選ばれたメンバーを中心としたミーティングです。ここで私は「没頭力」について話しました。言葉で表すのは難しいですが、一般的な表現で言えば「死に物狂いでやってほしい」と言いました。これも中々抽象的で、聞いてる側も感覚的に理解しているだけです。「没頭する」体験は、私自身数多くあります。特に、このコロナ禍において「この状況をどうすればいいのか、どう切り抜ければいいのか」を考え、いつの間にか空が明るくなってきた経験は何度もあります。「没頭する」と言われたからといって、出来るものではありません。しかし、困難に直面した時、ただ心配するのではなく、どのように切り拓けるのかを考えると、私の経験上必ず道は開けます。一度この経験をすれば、これが体質となり、没頭して考える、即ち集中してその事を考えれば、必ず知恵がどこからともなく湧いてきます。降りてくる、ような感覚です。
この「没頭する」体験を一生涯で全く経験していない人もいます。その前に、諦めたり、答えを出したりするわけです。山田新体制のメンバーにこの話をしましたが、おそらく早くて3日、遅くても1か月で忘れてしまうだろうと思いつつ、合宿初日が終わるその前に上席管理職だけに「没頭力」について話しました。
2日目の朝、私はウォーキングをしながらある幹部に「オンライン合宿は従来のリアル合宿と違う方法で運営しなければならないので、『魚の骨図』を活用してはどうか」とアドバイスし、合宿2日目は山田社長に任せました。私は午後に東京へ移動しました。それは「築地店」の早期実現をしたいがためです。
次回、8月10日に掲載します。
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