2022年、新しい年が明けました。
世の中はオミクロン株による感染が世界中に広がり、先の見えない不確実な年明けとなりました。日本でも月初には1日数百~数千人規模の新規感染者が増え、下旬には1日6~8万人超と急増しました。1月だけでの新規感染者は約100万人に達し、特に若年層を中心とした感染拡大が顕著でした。月間死亡者数は400人超となり、不安が増します。これが、2022年の1月の状況です。
私の当時の手帳には、「光が影を呼ぶ」「動物は危機に陥ると体を大きくして敵を威嚇する。時には虚勢を張る場合もある」と記載してありますが、何か自分に言い聞かせるために書いたのだと思います。
1月4日。「新年仕事始め」の前に、管理職だけの朝会がありました。恒例です。
この時私は、お正月らしく「笑う門には福来る」と言い、次に「指摘する門に湯川来る」と、今年も引き続き学ぶ事を約束しました。そして、寅年にあわせて「虎穴に入らずんば虎子を得ず」と、リスクを取る必要性も伝えました。これは、私が好む諺です。寅年に限らず、私自身によく言い聞かせている言葉です。この時言ったのは、おそらく「銀座仁志川」が突入するであろう食パン専門店のレッドオーシャンの海に飛び込む事に、リスクを恐れず解決していく決意を表明したのでしょう。「銀座に志かわ」店舗オープン以来、右肩上がりで成長していましたが、ここからが大変だという意味があったのだと思います。「光が影を呼ぶ」とは、この事を指していたのかもしれません。また、「動物は危機に陥ると体を大きくして敵を威嚇する。時には虚勢を張る場合もある」の言葉には、撤退すべき事は躊躇なく撤退し、虚勢を張らない、と戒めとして自分自身に言い聞かせていたのだと思います。
「新年仕事始め」の挨拶では、「思いは太鼓のようなもの。強く叩けば強く響くし、弱く叩けば弱く響くものだ」と、年の初めの想いをこのようにお話しました。
1月15日。75歳の誕生日を迎えました。すなわち、後期高齢者です。
日記には、「驚異の粘り腰で現役の75歳誕生日を迎える湯川さん」と客観的に論評し、「年齢は情熱や夢で何とでもなる。しかし、身体能力は衰え、転がるリスクがあるので受け身の練習をする(冗談)」「孫みたいなZ世代、輝き世代を見ていると、何でも出来る」とも書かれてありました。
世界中がオミクロン株の拡大により「先が見えない」状況の中、私は後期高齢者を迎えたわけです。「銀座仁志川」が取り巻くレッドオーシャンの海に飲み込まれないのか、それともレッドオーシャンの海に溺れて消えるのか。後期高齢者となった私にとって、これほど激的な事はありません。世の中の後期高齢者が何と戦っているのか知る由もありませんが、私にとっては、目の前にある具体的な課題と向き合い、挑んでいるという事実があります。今から50年前、25歳の時に75歳の自分をもし想像していたとするなら、このような状況は想定外です。35歳の時、45歳の時、55歳の時、そして還暦を過ぎた65歳の時であっても、後期高齢者の75歳の自分が、いまだに戦っている事に笑ってしまいそうです。誕生日の夜、私はイチゴのショートケーキとロールケーキとぜんざいを食べながら笑っていました。私の大好きな言葉「スリルとサスペンス」を迎えた75歳の誕生日でした。
周りに迷惑だけは掛けない。
次回、3月10日に掲載します。
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