代表取締役 湯川 剛

現在「銀座仁志川」は、4つの商品カテゴリーで成り立っています。
1つ目が「定番食パン」です。常に販売されている食パンだと思ってください。
「定番食パン(2斤)」と「あん食パン」が代表的です。
2つ目が「企画食パン」です。「銀座仁志川」独自の企画のもとに発売しています。
代表的なのが、本日お話しする「月初め食パン」です。10日間限定の商品です。
「大人のあん食パン」や「塩バター食パン」等もこのカテゴリーに入ります。
「塩バター食パン」はお客様からの要望により「定番食パン」となりました。
3つ目が「イベント食パン」です。「バレンタイン食パン」「クリスマス食パン」「ハロウィン食パン」など、その時々の社会的イベントに合わせた食パンです。
4つ目が「調理・加工商品」です。ハニートーストやサンドイッチ等が代表的です。

勿論、最初からこのような商品カテゴリーがあったわけではありません。
2018年9月の創業当時は「定番食パン」のみでした。そして、3年半後に「あん食パン」が満を持して発売され、同年5月に「企画食パン」の第1号となる「月初め食パン」が発売されました。
「月初め食パン」の誕生は、創業者の1人である髙橋社長のアイデアです。何度か掲載していますが、「銀座仁志川」の誕生には3人の創業メンバーの役割がありました。
髙橋社長が「パン作り」、宮崎社長が「空気作り」、そして私が「子作り(店舗展開)」を担当しました(第553回 3人の役割 2023年7月1日掲載)
髙橋社長曰く「食の最高の贅沢は、旬のものを食べる」との事です。私はこのような「概念」が大好きです。「食の最高の贅沢は、旬のものを食べる」の言葉に、グッと引き込まれました。

「この月、この季節の旬の食材を使った食パンを作る」、しかも「限定」です。
当初は、1日から7日までの「1週間しか発売しない」というのが「月初め食パン」のスタートでした。もし、この期間中に食べれなかった場合は1年後になります。年間12回、毎月変わります。食パン専門店業界初の企画食パンです。
いよいよ、その第1弾となる「月初め食パン」が5月1日に発売されました。実は、発売の数日前まで「月初め食パン」の旬の商品は、何になるかを私自身知らされていませんでした。髙橋社長からのヒントは「お茶」だったので、私は「抹茶あんかな」と思っていました。ところが、予想外の「かぶせ茶あん」でした。私が思わず「かぶせ茶ときたか」と言ったところ、髙橋社長はしてやったりの顔で喜んでいました。
この「月初め食パン」発売は、私だけではなく加盟店様やお客様にとっても「次は何の旬を使うのだろう」という楽しみになりました。「こう来たか」と私を驚かせるために、髙橋社長をはじめ「パン作り」のメンバーが、毎回本当によく考えてくれたと思います。ちなみに、「月初め食パン」は大好評を博し、当初の7日間発売から現在の「10日間限定」へとなりました。

では、業界初の「月初め食パン」第1号「伊勢かぶせ茶あん」の説明を掲載します。以下は当時ホームページに掲載した文章の転載になります。

「2022年5月は 伊勢かぶせ茶あんを巻き込みました。
5月は 植物が芽吹いて、体感的にも日光を感じ、いよいよ鮮やかな緑色の葉を茂らせる季節。そしてお茶の葉の新芽が出る一番茶の季節で、茶摘みが始まります。そんなさわやかな緑の季節に合う、あんことしてお茶のあんこ。その中でも苦みを抑え、甘みの広がる伊勢かぶせ茶あんを選びました。銀座に志かわの食パンにほんのり甘い生地にも非常に合い、また色合いも『新緑』を連想させるトーンで、この季節に合うあんことして選びました。」
「伊勢かぶせ茶あん
茶樹に覆い(寒冷紗:かんれいしゃ)を被せ日光を抑えることで芽に旨味が凝縮し、苦渋味が抑えられたさわやかな渋み、まろやかな旨味と上品な甘さが特徴のかぶせ茶。お茶のコクと芳醇(ほうじゅん)な香り豊かなあんになりました。そして、ふんわりもちもちの銀座に志かわの食パンに巻き込み、ほんのりした甘さの中にお茶の中にある、さわやかな渋みを溶け込ませました。ほのかな甘みと芳醇な香り、さらりとした食感は新緑の季節にぴったりのあん食パンです。トーストしてバターをのせると、バターの塩味と伊勢かぶせ茶あんの甘みが絶妙にコラボした絶品トーストが楽しめます。また、使用しているかぶせ茶は国内生産量が一位の三重県の中でも著名な伊勢かぶせ茶あんを使用しました。」
こんな風に、何故この旬の食材を使用したのかを説明する事にしました。

ちなみに、「銀座仁志川」の社史に残る「月初め食パン」初日の販売は1967本でした。
あと55本販売していたなら、記念すべき2022本になったのに、と思いました。


次回、4月20日に掲載します。

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