代表取締役 湯川 剛

1月26日の新春トップセミナーを終えた4日後。
私は、「根上」元社長の坂根社長と食事会をしました。この日、私は初めて彼に「お年玉」を渡しました。また、坂根社長と同時に辞任した「根上」の元工房長の中川氏とも合流しました。昨年、2022年6月30日にロイヤルホテルで初めて面談してから、ちょうど7か月が過ぎていました。
初対面の時の坂根社長は、「根上」を辞めてまだ数か月しか経っていなかったので、多少「根上」への思いはあったと思います。しかし、新しい年を迎えた事もあるのか、7か月前に比べて冷めた目で「根上」を見ていました。現在は「お芋」ビジネスに取り組んでいるとの事で、中川氏が「お芋」のお土産を持参してくれました。
初対面の中川氏によると、共同代表であって森上会長兼社長から私の事を聞いていたらしく、「湯川会長は恐い方だと聞いていた」との事で非常に緊張していました。話題は、ほとんど彼らを追放した森上会長への批判ばかりでした。中には、「ワンルームに〇〇億を隠しているらしい」等、真偽の分からない物騒な話まで二人から飛び出してきました。
私は「トップとナンバー2が仲違いしている企業は成長しないし、いずれ崩壊する」という持論の持ち主です。古くは日産自動車の会長派と社長派の対立。最近では大塚家具の親娘による経営分裂等、多くの事例を見てきました。この食事会を通じて、少なくとも現在の「根上」は、「銀座仁志川」のライバル構図の相手ではないと思いました。

この席上で、私は坂根社長に「銀座仁志川オーナー会」のゲスト講師を依頼しました。もし実現したならば、加盟店オーナー会の皆様はどのように感じるのだろう、という興味もありました。当然の事ながら坂根社長は驚かれ、その場で即決はされませんでした。私は、3月28日の日程と会場だけを伝えました。
この企画は、私の単なる思い付きだけではありません。実は、この話には「隠し味」があります。「銀座仁志川オーナー会」の会場は、東証プライム市場上場企業である電子書籍流通事業「メディアドゥ」の素晴らしい会議室です。以前この会社を訪問した時、一度は使いたいと思っていました。もちろん、それだけが坂根社長にゲスト講師を依頼する理由にはなりません。それ以前に、「メディアドゥ」には「銀座仁志川」で販売している「柚子みつ」の製造を委託していました。電子書籍流通事業の「メディアドゥ」が「柚子みつ」を扱っているわけではありません。「メディアドゥ」藤田社長の故郷が徳島にあり、私も彼の故郷を訪ねた事があります。徳島でしか作られない貴重な「木頭ゆず」を使って「銀座仁志川・柚子みつ」を製造してもらっています。とはいえ、それも坂根社長をゲスト講師に呼ぶ理由とはあまり関係がありません。
実は、藤田社長と坂根社長が若い頃、名古屋で携帯電話販売の仕事をしていたという情報を得ていました。おそらく二人ともトップセールスマンだったのでしょう。一方は、日本の食パン市場の中で「高級食パン」のきっかけを作った男。他方は、電子書籍流通事業を立ち上げ、東証プライム上場企業にまでなっています。もちろん、私が講師依頼をした時点で坂根社長はその事を知りません。もちろん、講師を引き受けていただけなければ、あえてこの事を話す必要もありません。

それから約1か月後、坂根社長にゲスト講師を受けてもらう事になりました。
2023年3月28日。「銀座仁志川」が「柚子みつ」を発売するという発表会に、「根上」元社長・坂根氏の講師登壇が決まりました。


次回、10月10日に掲載します。

ご意見、ご感想は下記まで
support@osg-nandemonet.co.jp