代表取締役 湯川 剛

今回は前回に引き続き2017年8月の事について掲載します。
OSGグループでは年2回、合宿を開催する事は「人プラ」で何度か掲載しています。
冬合宿は通期決算を終えた2月の第1土曜・日曜日に、夏合宿は上期決算を終えた8月の第1土曜・日曜日に開催します。 株式上場した2002年あたりから実施しており、100人以上の管理職が参加します。
合宿場所は主にOSG本社(大阪)か時々「人プラ」でお馴染みの信貴山の寺院で行なわれます。17年の夏合宿は川越工場内で行なう事になりました。理由は前々回に掲載した通り、川越工場大改装工事の竣工式での参加も兼ねての夏合宿です。
いずれにしろOSGグループ管理職が川越工場に一堂に集まる事は珍しい事でした。

合宿初日に、私は「川越工場の思い出」について話しました。
18年前の1999年12月に初めて川越工場に来た日の事を話しました。
「99年12月24日のクリスマスイブです。夕方でしたがすっかり日が暮れ、真っ暗でした」から話しました。 (参照:第184回「1999年クリスマスイブ」)
その当時の社員さん達が川越工場の幹部になり、19年後にはなんと経理部に所属していた佐藤八枝子係長が社長(OSGウォーターテック社)に就任しています。
今年の合宿を何故、「生産拠点」で行なうのか。それは改めて私達が「メーカー」であるという事を自覚して貰う為のものでした。OSGの誕生が営業・サービスからスタートしている関係から、営業・サービス中心に運営されている事は問題ないのですが、ついつい「メーカーである」という自覚が少し欠けているような気がしていました。そういう私ですら、川越工場を訪れるのは1年に1度あるかないかの反省も込めてのスピーチでした。
ちなみに私としては川越工場に行くのが大好きです。
社屋3階に設けた中庭から春は桜が咲き、その後ツツジの花が咲き、秋には紅葉の木もあり、特にミーティングルームから見るのがお気に入りの場所です。パンジーやマリーゴールドなど季節に咲く1年草の花々が常に植え替えてあり、心が和みます。私が中庭を見る事を川越工場の社長らもよく知っていて、もしかしたら私が来るから花を入れ替えているのかなと、そうであるなら困った事だと思いました。後日、社長に確認したところ「別に会長が来られなくても入れ替えていますよ」と言われ、自分の勘違いに恥ずかしくなりました。

これからのOSGグループは「モノ作り」にもっと軸足を置かなければなりません。
特にOSGの取扱製品は「世界市場」で十分勝負出来る強みある製品です。
「メーカーの自覚」とは、新製品開発等をもっと頻繁に行う必要があります。私がこの川越工場の大改装や合宿を行ったのは創業50周年を迎え、次の「50年先」を見据えた時、OSGグループは間違いなく「メーカーの道」が重要ポイントになってきます。

ともあれ、この時期の最大の目標は「3年後の2020年に創立50周年を迎える」という事でした。20年はオリンピックイヤーで海外からのお客様も沢山この川越工場に見学に来るでしょう。それらを見据え、この川越工場が重要な拠点になってきます。
19年前には取り扱っていなかった製品を現在、新ジャンル製品として生産していますが、私から見ればまだまだ新製品開発や新ジャンル製品が不足しているのではないかと、思いました。

2020年の50周年を境に創立100周年に向けてのこれからの50年間の礎を考える為にも人事をはじめ、投資も思い切ってやらなければならないと、この生産拠点での合宿を機に強く感じました。

合宿では多くの意見も出ましたが、特に関心を示したのが「20年の東京オリンピックは真夏の祭典である。その事から予想する熱中症問題に対し、OSGは如何に対応するか」という件でした。そんな話題が中心の夏合宿でした。

(次回に続く)

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