第5回 「3回目のお別れ会準備会議」

1月19日午後、新日本プロレス本社にて第3回目のお別れ会準備会議を行なう事になりました。
新日本プロレスから菅林会長他2名。M社から2名、警備会社から1名、そして猪木元気工場からは髙橋社長、元アントニオ猪木マネージャーの宇田川氏や広報の井野氏ら4名が参加し、私を含めて11名が参加しました。
第3回目で全員が揃った事で、私は改めて参加者の皆さんにお別れ会の主旨を伝えました。
参加者の皆さんはたぶん「くどい」と思われているかもしれません。しつこくてもういい、わかっていると思われているかもしれません。しかし私はOSGの会議でも時々「何のためにしているのか」と目的の確認を行ないます。今回の「お別れ会」はまずはファンの皆さんへの対応です。
10月1日に猪木が死去し、10月14日に行われた葬儀告別式はご遺族の方を中心に親しい方達のみだけの「家族葬」を執り行いました。その時にファンの皆さんには「お別れ会」があると説明しました。1も2も猪木のファンの皆さんへ向けての「お別れ会」です。
そういう意味では、本来ファンの皆さんが集まりやすい週末や休日に開催したかったのですが、会場の関係もあり、平日の3月7日の両国国技館になったことはファンの皆さんには申し訳なく思います。

同時に確認の意味も含めて改めて次のお話もしました。それは「お別れ会」の収支の事です。
新日本プロレスでは親会社からは「お別れ会に収益を求める事はないが、マイナスを出す事もダメである」という考えを明示されました。新日本プロレスの親会社は上場会社であり、多くの株主もおられ、いろいろな意見もあり、その中で収益に影響する事は最大の課題です。
よって私自身はこの話には理解を示しました。
とはいえ、会場費や設営・警備等の支出は大体わかりますが、収入は読めません。
そこで私は10名の参加者の皆さんの前で主催者側の新日本プロレスと猪木元気工場に対して3つのシナリオを説明し確認する事にしました。それは「お別れ会」の収支についてです。
1つは収支が残った場合。2つ目は過不足ゼロの場合。3つ目はマイナスが出た場合。
以上の3シナリオを事前に決めておく必要があると伝えました。
私の意見を伝えてその後、それぞれが意見を交わしてほしいとも参加者の皆さんに伝えました。
特に問題になるのは1つ目の収支が残った場合、どのようにするのか。また3つ目のマイナスになった場合、どのようにするのかについてです。
私は1つ目の「収支が残った場合」に対しては猪木の納骨をするお墓についてです。既に遺族の方からは横浜市にある総持寺の猪木家の代々のお墓に納骨する事が決まっています。このお墓を新しく改装する為の費用の一部に充てる事を提案しました。「猪木家」の墓地にアントニオ猪木のブロンズ像が建立されます。なお、この事は後日改めて説明します。
今も「猪木家」のお墓がある総持寺には多くの猪木ファンがお参りしているとの報告がお寺から聞いています。これからはアントニオ猪木のブロンズ像が設置される「猪木家の墓」がアントニオ猪木の聖地になると思います。その費用に充てる事を提案しました。
次に3つ目の「お別れ会」が赤字になる事態です。
この場合は主催者である新日本プロレスと猪木元気工場の2社で折半することを提案しました。
新日本プロレスの親会社が何としてもマイナスを出してはならないとの指示がありますが、それは私達も望むところです。
しかしこれは実際にやり終わるまではわかりません。正直、収入が読めません。
このように事前に私の意見である3つのシナリオを伝えました。この意見に対して、特に新日本プロレスや猪木元気工場からは異論はありませんでした。
この日の会議の冒頭で「何のためにお別れ会を行なうのか」と「収支問題」についての説明を行ない、その後、お別れ会の内容や運営について話し合いをしました。
特に、新日本プロレスの窓口である菅林会長と猪木元気工場の窓口である元アントニオ猪木のマネージャー宇田川氏には、忙しい中本当によく動いて頂いて感謝の気持ちでいっぱいです。

(2月10日掲載は、2月4日から9日まで海外出張にて2月3日に作成しています。
3月7日の両国国技館で「お別れ会」が開催される1カ月前の2月7日あたりに新日本プロレス及び猪木元気工場からファンの皆さんに「お別れ会」の全容がわかる発表があると思います。)

次回、2月15日に掲載予定です。
(「天国の猪木へ」は不定期掲載です)

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