第59回  スピーチ「猪木」

10月7日付で静岡のEさんよりメールを頂きました。私の元にこのメールが届いたのは10日でした。
内容は、改めてお墓参りでEさんと初顔合わせしたことが書かれてあり、「猪木さんに国民栄誉賞を授与させてください。私も署名をさらに頑張りますので、よろしくお願いいたします。」と書かれていました。
私は、その後の「追伸」を見て「?」と思いました。そこには、
「11月23日のイベントで再会させていただけるのを楽しみにしております。
※舟橋慶一さんから正式発表がありました。」と書かれてあります。
私は最初、何のことか分からなかったのですが、実は他方からも「イベントに出るのですね。楽しみにしています」と声を掛けられていました。それがEさんのメールで「舟橋慶一さん」関係であることが分かりました。
私はすぐに舟橋慶一さんへ連絡しました。実はこれまでも、舟橋さんが主催されているイベントへの出席依頼が何度もありましたが、全てお断りしていました。猪木に関する取材が多数ありましたが、この手のことは全てお断りしているので、親しい舟橋さんからの依頼に対しても申し訳ありませんがお断りしていました。
舟橋さんと連絡が取れ、事の次第を把握しました。舟橋さんからすれば、連絡してあるとの事です。もしかすれば、私のミスかもわかりません。しかし、日時や場所に関する連絡の形跡もないので改めて送って頂きました。それを見ると、
カメラマンの原悦生さん「アントニオ猪木のいない日々」
映画プロデューサーの筒井竜平さん「映画アントニオ猪木をさがして」製作の思い
と書かれていたので、原さんも筒井さんも出演するのだと、この時初めて知りました。
既に私の出番もあり、タイトルも「アントニオ猪木を支えて幾年月(仮題)」となっていました。

これは大変だ。まずは11月23日のスケジュールを確認しました。勿論、予定が入っていましたが、調整することが可能な内容でしたので、すぐさま舟橋さんのイベントに予定を変更しました。その後、舟橋さんに連絡をして、私のタイトルが(仮題)になっているので夜までにタイトルを考えたいと伝えました。
「アントニオ猪木を支えて幾年月」だけは違うと思いました。私ごときがスーパースターアントニオ猪木を支えたことはありません。
「猪木との出会い」「夢を与えてくれた猪木」「裏切られた猪木」「混乱させられた猪木」・・・。
色々あります。正直、ポジティブなタイトルは3割で、ネガティブなタイトルは7割でした。それ程、猪木に対しては翻弄されました。周りからの、そんなに翻弄されるなら会わなければいいじゃないか、との正論に私自身も「同感」です。しかし、それを超える魅力が猪木にはあるのです。
猪木と出会った40年の歳月は、私の人生の半分を超えています。
結局、時間がなく舟橋さんに伝えたタイトルは「猪木」でした。
私の持ち時間は25分となっています。たとえ250分程頂いても、語ることはできません。

11月23日の「猪木」に関するスピーチは、外部の方に話をするのは初めてです。


次回、10月20日に掲載予定です。
(「天国の猪木へ」は不定期掲載です)

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