第62回  お別れ会の収支報告

今年の3月7日、両国国技館を会場として「アントニオ猪木 お別れの会」(略:お別れ会)を執り行ないました。主催は、新日本プロレスリング株式会社と株式会社猪木元気工場の共同主催です。
この「天国の猪木へ」で何度も「お別れ会」の準備会議について掲載しています。

「お別れ会」を準備するにあたり、共同主催者である新日本プロレスと取り決めた事があります。それは、入出金等の費用に関しての窓口は新日本プロレスで行なってもらう事と収支を明確にする事でした。
お互いの信頼関係の下で非常にスムーズに運営できたのは、菅林会長の人柄が大きいです。
最初に菅林会長が「新日本プロレスが全面的に協力する。但し、親会社が上場している関係から赤字を出すことは極力避けなければならない。逆に黒字にすることもない」と明確な方向を示されました。
私も「明朗会計でやりましょう」と言いました。理想はプラスマイナスゼロで終わる事でした。
それから以降、いちいち収支報告をチェックすることはしませんでした。それは全面的に新日本プロレス、すなわち菅林会長への信頼があったからです。

この「天国の猪木へ」にも以前に掲載しましたが、私の本心としては、最終的には多少足らない状況を望んでいました。理由は、不足分を補う事で主催者側としての責任を全うする、という気持ちからでした。
『逆に黒字になった場合は「猪木のお墓及び記念碑・ブロンズ像」建立の費用に充ててもらう』ことも2社間で決めていました。

「お別れ会」が終わり、「お別れ会の収支は現在厳しい状況にある」との中間報告を聞き、何とかグッズ商品を販売して赤字を埋める、という事も報告で聞いていました。
何度かの報告の中で、赤字の解消が進んでいない事を知り、猪木元気工場から寄付の申し出をしました。これにより、少しは赤字の解消にはなりましたが、理想の「プラスマイナスゼロ」にはなりませんでした。「9月末で打ち切る」こととして、収支報告をまとめることになりました。

先日、10月9日新日本プロレス両国国技館大会で、映画関係者の方々が新日本プロレスから招待を受けましたので、私もその会場に行きました。その時、菅林会長から「僅かな金額ですが、何とか黒字になりそうです」との報告を受けました。多分、新日本プロレスというより、菅林会長が相当努力されたと思います。
私は「それは有難い。お墓の建立についてはかなりの赤字なので、少しは助かります」と答えました。

これで「お別れ会」が終了したわけです。お通夜に「お別れ会」を開催すると発表してから1年が過ぎました。当日の「お別れ会」より準備に神経を使いましたが、これにて解放されました。
菅林会長をはじめ新日本プロレス及び関係者の皆さんには心からお礼申し上げます。

次回、11月5日に掲載予定です。
(「天国の猪木へ」は不定期掲載です)

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