第63回  上映期間を終えて

映画「アントニオ猪木をさがして」の上映期間がほぼ全国的に終わったと思います。映画製作委員会も前回で終了したので、それから以降の情報を聞く機会がありません。この間、多方面から賛否両論が出たとの報告を個別に委員会メンバーから聞いています。僅か100分余りで、猪木の一生を伝えるのは不可能だと思います。猪木のことだから、賛否両論が出て当然のことでしょう。
当時、病床に臥せっていた猪木に生きる希望を持ってもらう為に「映画を作る」と言い、猪木本人はタイトルも気に入っていました。私個人としては、映画の内容の良し悪しよりも映画そのものが出来上がった事にその意義を感じています。

『昨年夏、闘病中の猪木さんに生きる希望も含め“猪木の映画”を話しました。目を細めた嬉しそうな顔が今も甦ります。
その後新日本プロレスさんに「創立50周年記念事業」を提案して受け入れてくれました。
今回の映画の実現には新日本プロレスさんやアミューズさんや多くの皆さんの協力なしでは実現できませんでした。
この映画作りから「猪木は多くの人から愛されている」と改めて実感しました。
でも天国の猪木さんはこの「アントニオ猪木をさがして」を満足してくれるでしょうか!
“バカやろう~こんな映画作りやがって”と叱られるかもしれませんが、
それでもいいから猪木さんの生の声が聞きたいです、猪木さん。』(映画パンフレットより)

ここにきて、猪木の声が本当に聞きたいです。

多分「バカやろう~こんな映画作りやがって」かな。
「やる前から負けることを考えるバカがいるかよ!」かな。

何でもいいです。
本当に生の声を聞きたいです。そしてめしでも食いたいです。
久しぶりに目頭が熱くなりました。

次回、11月12日に掲載予定です。
(「天国の猪木へ」は不定期掲載です)

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