第74回  パワー注入

本日はクリスマスです。猪木とクリスマスに関する思い出はあまりありません。私の40年分の日記を引き出すほどの意味がありませんので、日にちは明確に分かりませんが1・2度バーで飲んだ事があります。「猪木とクリスマス」は稼ぎ時なので、たぶん時間的に日付は12月26日に変わっていたと思います。
猪木と酒を飲む時に出くわす場面があります。それは、水割りであれワインであれ、グラスに向かって猪木が手をかざします。そして瞑想するようにそのお酒の入ったグラスに向かって何かパワーを送る仕草をします。その後、その水割りやワインをすすめるのですが、「どうだ。味が変わっただろう」と真面目な顔をして言います。
私は何十回とその場面と遭遇していますので、私には確認しません。しかし、初めてあのスーパースターアントニオ猪木から自分が飲んでいるグラスにパワーを送り「味が変わっただろう」と言われると、どう答えていいのか戸惑う人もいます。中には「本当に変わりました。まろやかになりました!」と返答する人がいて、猪木はそれを聞いて満足な顔をするのです。
私は心の中で「本当かよ」と思うのですが、ただこの場面は嫌いではありません。それは、猪木が本気に手をかざしながら何かパワーを送っている事です。「猪木は凄いな」と思う場面です。何が凄いかと言うと、本人は真剣にそれをしているからです。決して冗談でしているような雰囲気は見せません(彼の心の中は分かりませんが、たぶん真剣だと思います)。
1・2度あったクリスマスでの猪木との酒の場面に、パワーを送ることはあったのかなかったのか覚えていませんが、生涯100回を超えて猪木と一緒に飲んだ酒の場での「パワー注入」は懐かしい思い出です。

そう言えば、生前の猪木に「お酒にパワー注入はマジにどうなの!」と聞いてみたかったです。

猪木ブロンズ像に向かって確認する以外はありません。

なんとなく「フフフッ・・・」という顔をするのでしょうか。

次回、12月31日に掲載予定です。
(「天国の猪木へ」は不定期掲載です)

【追記】
さて、前回にある進学塾で「2023年度 第3回 全統記述模試問題」の国語に「アントニオ猪木」に関するテストが掲載されているとお話しました。その進学塾に連絡したところ出典が分かりました。東京大学出版会が発刊しているPR誌「UP」の2023年1月号に掲載されていました。

東京大学とは、多少の縁があります。勿論、私の出た大学ではありません。そんな事をいちいち釈明しなくても分かっているよ、と思われるかもしれませんが、一応言っておきます。
私の会社は東京大学本郷キャンパスにある農学部に、かつては「OSG東京大学機能水研究所」(後に「OSG東京大学 食の安全・安心研究所」)がありました。現在その場所は、教授らの部屋が足りないとの事でお渡しし、「OSG国際防疫獣医学寄付講座」を設けています。
そこで、東京大学出版会に連絡をし、「UP」の2023年1月号を10冊取り寄せました。「UP」の表紙がそのまま目次のようになっていて、そこにありました。

「言語学バーリ・トゥード」20 2023年も“行けばわかるさ” 川添 愛 - 37

早速開きました。5ページにわたって「猪木愛」いっぱいな文章です。
最後のページには、川添 愛「心に残る猪木の言葉」『新潮』2022年12月号 とも書かれていました。
時間を見つけては、川添愛さんに会いたいものです。

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