2024年2月20日。生きていたならば、猪木の81回目の誕生日です。
ちなみに、前日の2月19日は「プロレスの日」との事を初めて知りました。
1954年(昭和29年)2月19日、日本初のプロレスの本格的な国際試合が東京・蔵前国技館で開催された、とネットで調べてもらいました。猪木が1943年2月20日に生まれなので、11歳誕生日前日に日本で初のプロレスが開催されたわけです。それから3年後、彼はブラジルに渡ります。「プロレスの日」の記念すべき日の翌日が猪木の誕生日であるという事は、正に「プロレスの神様の申し子」と言ってもいいです。
2024年2月20日。この日、株式会社猪木元気工場と猪木家とが猪木の誕生日に『~猪木の夢の続き~「猪木ロイド(仮)」』を開発するプロジェクトをスタートさせると発表しました。
私も時間があれば、その会場で発表の光景を見たかったのですが、あいにく人間ドックに検査入院していた為、立ち会う事ができませんでした。
このプロジェクトのスタートは、詩集「馬鹿のひとり旅」が未完成なので何とかできないものか、がきっかけです。猪木が生前、病魔と闘っている時、何とか生きる希望を持ってもらいたいと話したのが映画「アントニオ猪木をさがして」と詩集「馬鹿のひとり旅」の挑戦でした。
前者はできましたが、後者が未完成のままになっていました。映画のタイトルは、本人は気に入っていましたが、本人が考えたタイトルではありません。
詩集「馬鹿のひとり旅」は本人自身が考えたタイトルです。そういう意味では、猪木の最後の仕事の言葉が「馬鹿のひとり旅」になります。それだけに「未完成」のままで終わりたくない、という気持ちが私もあり、実弟の啓介さんにもありました。
「もし猪木さんが生きていたなら、どんな詩集が出来たのだろう」と折に触れて話していました。しかし、これはどうする事も出来ない、やるせない課題です。
そんな折、ある方から「AIアントニオ猪木で未完成の部分をやってみたら」との話が昨年の一周忌あたりにありました。話はAIからホログラムやロボット等、未来の先端技術に話が及びました。
更に、それを世界中の人が集まる「大阪・関西万博」で発表させる事が「アントニオ猪木」のスケール感だと思い立ち、私自身、昨年秋に「大阪・関西万博」事務局に出向きました。事務局も前向きに受け止めてくれました。「アントニオ猪木のAI」から「アントニオ猪木のホログラム」・「アントニオ猪木のロボット」等の総合したプログラムは壮大なものでした。しかし、開発費用は莫大なもので、私一人で手に負える費用ではありません。企業の研究開発費等の協賛が必要となってきます。
そこで、まずは詩集「馬鹿のひとり旅」を完成させる事で、これなら何とか無理をすれば自費で賄える範囲だと分かりました。今回のプロジェクトの発表においては、大学の内部手続きが間に合わず、大学名を発表する事はできませんが、研究開発の協力も得て、新日本プロレスからもプロジェクトに対する協力を得ました。みんなの力で何とか完成したいと思いました。
特に猪木元気工場の役員の皆さんの協力なくして私の夢は叶いません。ここで改めて役員の皆さんには深くお礼申し上げます。
彼らはこの数か月、ものすごく未知の分野を学んでくれました。
私は常々、プロジェクトの方に「もし、仮の話だが」と前置きをして「私は坂本龍馬や織田信長の時代にAI等があればそれでもいいから声が聞きたい、考えを知りたい」と話しています。猪木は間違いなく歴史上の人物になります。
話によると、「生成AI」は頭脳・コンピューターが猪木の代替わりをします。映像はホログラムやCGで表す事ができ、猪木の体は形あるものとしてロボットで再現する事ができます(出来るらしいです)。それを称して「ヒューマンAI」であり、「アンドロイド」と言うらしいです。
こんな話をしている私は、この分野は全くの素人です。私はただ、猪木が50年後も100年後も忘れられない人物であってほしい、と願っているだけです。
以前、私は「天国の猪木へ」で「人間は2度死ぬ」と話した事があります。最初の死は実際に亡くなった時です。2度目の死は「忘れられた」時です。
同じ總持寺に眠っている昭和の大スター石原裕次郎の名前は、ここ数年、ほとんど聞く事も見る事もありません。いつかは猪木も忘れられる存在になるかもしれません。私が死んだら誰かが「猪木」の名前を引き継いでくれると思いますが、私が出来る限りの状況でやれる事はしなくてはなりません。
まずは「AI猪木」で詩集「馬鹿のひとり旅」を完成させたいと思います。「AI猪木」の全ての元は「猪木」です。
更に可能であれば、先端技術の企業や大学が「ヒューマンAI・猪木」を使って100年後も多くの人、特に若者に「アントニオ猪木」の生きざまを知らしてほしいと思うばかりです。
準備不足の中での20日の『~猪木の夢の続き~「猪木ロイド(仮)」』プロジェクト発表でありました。それは2月20日に拘ったからです。
この日を「猪木ロイド」誕生日に拘ったからです。
一番悲しいのは「亡くなった猪木で金儲けをしている」という的外れな声です。
詩集「馬鹿のひとり旅」はAI猪木ならこんな詩集ができるのか、を知りたいだけです。それを天国の猪木に見せたいだけの事です。「出版ありき」は、現在何の予定も計画も考えていません。
今後、大阪・関西万博に登場出来るのか出来ないのか、「ヒューマンAI・アントニオ猪木」は大学の研究機関や最先端技術企業等に広がるか広がらないのかもお任せするだけの事です。
ただただ「猪木の夢の続き」をどんな形でもいいから、挑みたいと思います。
100年先の若者にも「アントニオ猪木」語録を知らせたい!
次回、3月5日に掲載予定です。
(「天国の猪木へ」は不定期掲載です)
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