第104回  「猪木ロイド」1歩前進

5月7日午後。
猪木元気工場オフィスにて5月度の「猪木元気工場」役員連絡会が開催されました。
青木社長他、宇田川・山本両役員も参加。私はオブザーバーとして1時間だけ参加しました。
この日、先端技術・システム開発会社のA社の開発部長ら2名が出席。いよいよ「猪木ロイド」の開発に向けてのスタートです。本来であれば、4月中にスタートしておきたかったのですが、「猪木元気工場」から「猪木ロイド」の提案者である私が参加しなければならない、との事で、私のスケジュールに合わせてもらってこの日になりました。A社のスケジュールから言えば、1か月は遅れています。この日の話題は、当然の事ながら「AI猪木」が考える詩集「馬鹿のひとり旅」についてです。過去の猪木自身が発した言葉の数々が「AI猪木」のもとになるわけです。1つでも多くそれをインプットしなければなりません。完成をいつにするか、によって進んでいるのか、遅れているのかが明確になりますが、ゴールをいつにするかによって変わります。

例えば、猪木が80歳の誕生日を迎えた今年の2月20日に「AI猪木」即ち「猪木ロイド」構想を発表したわけです。「AI猪木」誕生の日です。よって、来年2月20日の1年目の誕生日をゴールにするならば、かなり遅れている事になります。あと8か月で完成させる事はたぶん不可能です。来年の大阪・関西万博で発表するならばギリギリの状態です。

役員連絡会の席上で「猪木ロイド」について話し合いました。
先端技術・システム開発会社のA社から「何歳ぐらいの猪木さんを考えればいいですか」との質問がありました。ホログラムでの「猪木ロイド」に対する質問でもあるわけです。そこで私は、猪木のお墓にある「ブロンズ像の猪木」を中心に考えてほしい、と回答しました。そして、その場でカメラマンの原さんに電話をしました。「ブロンズ像の猪木」の制作には原カメラマンの協力を得たからです。事情を説明し、協力してもらう事になりました。

大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」として猪木を登場させたい。改めて、世界中の人々と「アントニオ猪木」の出会いの場にしたい。そんな思いが膨れ上がりました。
あれも出来ないか、こんな事も出来ないか、もし猪木が生きているならこんな事もしたがっていた、と今まで生きてきた「生き様猪木」に思い巡らせながら「もし猪木が生きていたら」の話は尽きません。そうこうしているうちに時間になったので、私は途中退席する事になりました。
1人乗るエレベーターの中で「何時間でも、猪木の話をしたい」という気持ちになりました。

猪木はもういません。

次回、5月21日に掲載予定です。
(「天国の猪木へ」は不定期掲載です)

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