9月8日日曜日。既にネットニュース等でアップされていますが、「猪木三回忌法要」が執り行われました。全てのネットニュースを読んだわけではありませんが、参列者等のインタビューも掲載されていました。私がここで掲載する内容とネットニュースで掲載されている内容が同じであれば、勿論プロの記者の方の取材の方がおもしろく、情景も分かると思いますので違った切り口で猪木の三回忌法要について書きたいと思っています。
私は当日、実弟の啓介さんと8時過ぎに合流しました。いつもの事です。車内では運転する啓介さんと娘夫婦と私の4人です。私は啓介さんに「今朝、猪木さんの夢を見た」と伝えました。
久しぶりの登場ですが、よりによって三回忌法要の朝に見るなんて猪木さんは何か伝えたいのかな、等と話しました。啓介さんは「お迎えに来たのじゃないか」と言って、車中は小さな笑いが起こりました。そして「2年前の今頃、即ち2022年の今頃は、まだ白金台のリビングにいていた」と、次はしんみりとした話になりました。少し車内は沈黙が続きました。
その空気を変えるように啓介さんが「実は、10月1日に講談社から出版する」という話になりました。話から、啓介さんの著書のようです。私は「それはおもしろい。講談社も良いところに目をつけた。弟から見た猪木本はなかったはずです」と啓介さんが講談社から出版する事に話が移りました。本のタイトルを聞くと「あにき」と言ったので、私は漢字の「兄貴」なのかカタカナの「アニキ」なのかを質問したところ、本人は「分からない」との事でした。いずれにしろ、猪木が亡くなった「10月1日」発売との事です。本のタイトルは、その後講談社の方が三回忌法要に参列されたので確認したところ、「兄」と分かりました。私は「啓介さん、大丈夫か」と笑いました。
今回、力道山夫人の田中敬子さんも参列していただきました。田中敬子さんは、最近、力道山本を書かれたとの事で、啓介さんは「田中敬子さんより売らなくては」と笑っていました。
今回の法要にて、いつも参列してくれる藤波辰爾選手や佐々木健介・北斗晶夫婦には感謝します。今回初めて参列してくれたのが、前田日明や船木誠勝選手でした。2人には、以前猪木のブロンズ像の台座に名前を刻んでいるので、参加するように伝えた事があります。船木選手には、三回忌法要のお知らせが猪木元気工場から伝わっておらず、たまたま私が船木選手に伝えた事での参列でした。たぶん、このような「連絡モレ」が多々あるのではないか、と猪木の深い関係者の人に申し訳ない気持ちです。今朝、猪木が夢に出てきたのは、たぶんそんな事かな、と思いました。今回の法要で、特筆すべき事は「猪木ファン」の方々の参列です。勿論、一般告知をすれば収集がつかなくなる状況になります。とは言え、今回の法要で何とか「猪木ファン」の方々の参列ができないものか、と考えました。
そんな折、元テレビ朝日のプロレス実況のナウンサーである舟橋慶一氏から「アントニオ猪木を語り継ぐ 伝承の会」から参列できないか、との問い合わせがありました。「10名限定」という事で参列してもらう事になりました。実際には、直前になり20名近く「行きたい」との連絡があり、猪木元気工場の社長から私に連絡が入りました。猪木はファンを大事にするので、当然でしょう、と返事しました。
次回は、七回忌。啓介さんが「私も湯川会長も、もしかすればこれが最後の法要かもわからない」と寛子さんに伝えた、との報告が私にありました。そう言えばそうだな、と思いました。
曹洞宗大本山總持寺の大祖堂で法要が執り行われ、その後、参列者全員が墓参。予定通り12時ちょうどに「おとき」、いわゆる食事会が行われました。
その食事会が終了し、帰る間際に私は「アントニオ猪木を語り継ぐ 伝承の会」の主宰である86歳の舟橋慶一さんに「七回忌も参列してくださいね」と声を掛けたところ、「何回忌でも来る」と元気な声で言われました。私もできればそうしたいものです。
今朝の猪木の夢は何を伝えたかったのか。
猪木はもういません。
【追記】
この日、大祖堂では猪木家以外に2つの法要がありました。
大祖堂に入るところに下駄箱があります。「〇〇家」「△△家」「猪木家」となっていました。
下駄箱のところに番号が記載されています。私は「123」を探しましたが、残念ながらその番号は「〇〇家」に入っていました。私は猪木家の190番から315番の中から、「234」に靴を入れました。どうでもいいこの話をアントニオ小猪木さんに伝えると、彼は「私は220に入れた」との事です。2月20日、猪木の誕生日。
猪木は凄いな。こんなどうでもいい事にも絡ませる。
当日、受付10時30分。関係者集合時間は9時からでした。
それよりも更に早く来て、猪木のお墓をしっかりと掃除して、猪木のブロンズ像に赤いタオルを巻いて準備してくれた宇田川役員には感謝します。
次回、9月20日に掲載予定です。
(「天国の猪木へ」は不定期掲載です)
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